日本と日本人を心から愛し、底力を信じてやまない 〜自民党新総裁に高市氏が選出される〜

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自民党総裁選は、高市早苗前経済安保相が小泉進次郎農水相を決選投票で破って新総裁に選ばれました。
 
注目の選挙だけに、私もNHKの中継番組を見ておりましたが、首班指名に関しては、現時点において野党側が一致する可能性は極めて低いことから、このまま行けば、15日召集予定の臨時国会で「日本初の女性首相」が誕生する見込みとなっています。
 
高市勝利の結果を「番狂せ」と報じるマスコミもありますが、1回目の投票では、高市氏が小泉氏に党員・党友票で35票差、議員票が8割を超える決選投票では、議員票でも高市氏が小泉氏を逆転し、結局、185票対156票という差で勝利したことは、それだけの危機感と期待を受けた盤石の勝利と言えるのではないでしょうか。
 
こうした結果を受け、各政党からも受け止めのコメントが出されるところ、気になっのは立憲民主党の辻元清美前代表代行。
 
高市氏選出の報を受けた辻元氏はX(旧Twitter)で、「ガラスの天井をひとつ破りましたね。対極の私からも祝意をお伝えします。」、「たとえ意見や考え方が違っても、すべての人の幸福のために力を尽くす、その思いでしっかり熟議しましょう」と書き込んでいました。
 
ご存知のとおり、辻元氏はリベラル系の、高市氏は保守系の政治信条をそれぞれ大切にしている訳ですが、二人は国会議員になる前の20歳代からともに「朝まで生テレビ」に出演し熟議し、「対極の二人」と言われてきたそう。
 
主義や思想が異なっているが故、さぞかしネガティブなコメントをされると思いきや、こうした言葉に、政治家たる度量を感じた次第です。
 
また、世界各国では、高市勝利をどう受け止められているかといえば、ロシアメディアは高市氏を「憲法9条の改正論者」、「旧日本軍の戦争犯罪を否定する日本会議のメンバー」「靖国参拝を繰り返してきた極右」などと解説。
 
続いて中国外務省は、済安全保障担当相が勝利したことを受け、「日本側が歴史や台湾といった重要な問題で政治的な約束を忠実に守り、前向きで理性的な対中政策を実行することを望む」と、言わば「牽制球的な」コメントをしています。
 
一方、AP通信は、高市氏を「男性優位の政党における超保守のスター」、ロイター通信は、高市氏が英国のサッチャー元首相に憧れているとのエピソードを紹介し「ガラスの天井を打ち破る」と伝えています。
 
さらに、英BBC放送は高市氏を、「英国初の女性首相となったマーガレット・サッチャー氏の長年の崇拝者」と紹介した上で、「鉄の女になるとの大望をかなえるのに一層近づいた」。
 
米紙ワシントン・ポストは、高市氏が日本初の女性首相となる見込みであることに言及し、「男性優位で家父長制が根強い日本で初の女性リーダーとなり、公職における最も高いガラスの天井を打ち破った」。
 
同じく米紙のウォールストリート・ジャーナルは、「外交政策や社会問題に関する保守的な見解は、トランプ大統領とある程度の親和性を持っている」と報じました。
 
なお、度々出てくる「ガラスの天井を破る」とは、十分な能力や実績があるにも関わらず、性別や人種などを理由にキャリアアップや昇進を阻まれている状況(ガラスの天井)を打ち破り、その先の地位に達することを意味します(AI解説による)。
 
なお、そうした意味において、世界では女性の政治指導者が増えており、米調査機関ピュー・リサーチ・センターによると、国連加盟国193カ国のうち、これまでに女性が政府のトップを務めたことがある国は60カ国で、3割を超えるとのこと。
 
欧州やアジアのほか、南米や中東、アフリカでも女性首脳が誕生しており、とりわけジェンダーギャップ指数で世界の中でも低位にある日本にとっては歓迎すべきことなのであろうと思う次第。
 
その高市氏。
 
総裁選出後の所属議員に向けたあいさつでは、「全員に馬車馬のように働いてもらう。私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます」との言葉に、早速“政府は長時間労働是正を掲げているのに”と揶揄する声もある訳ですが、その後に続けた「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」との訴えを聞くに、日本の国力が低下し、国民生活がこれだけ苦しいものになっているのだから、公に尽くす政治家が楽をしている場合ではない、言わば「粉骨砕身」の思いと受け止めたところ。
 
評論家のようなことを並べてばかりではいけませんが、選出が決まった後も笑顔すら見せず、鋭い眼光でじっと先を見つめる姿に、高市氏の「覚悟」なるものを感じた次第。
 
「日本と日本人を心から愛し、底力を信じてやまない」と語る、高市氏には最大限リーダーシップを発揮いただき、総裁選で論じた「山積する課題」の解決に向け、国民民主党とも政策連携のうえ(連立という意味ではない)スピーディーに、「日本を動かす」ことに期待を申し上げ、本日のブログを閉じます。

【眼光の先に見据えるものは「強く豊かな日本を取り戻す」との決意か】