敦賀市訪中使節団として姉妹都市「台州市」へ

ブログ 敦賀市議会

本日から衆議院選挙が始まり、話題は選挙一色のところ、私のほうは昨日から中国に来ています。
 
目的は、敦賀市訪中使節団の一員として浙江省台州市へ。
 
使節団のメンバーは、米澤市長、議会事務局長、秘書課長、観光誘客課2名と私の計6名。
 
上海から直線距離で約300キロ南に位置する台州市は、国際貿易港を擁する港湾都市、電力供給都市など類似点が多いことから、1996年より各分野において友好交流事業を実施。
 
その後、文化、教育、スポーツなどの協力と交流、相亙の経済通商関係の拡大のため、2001年11月13日に姉妹都市提携協議書を締結した関係にあります。
 
といっても、台州市の常住人口は667.8万人(台州市の紹介カタログによる)で敦賀市(62,375人:9月30日現在)の約106倍。
 
面積9,411平方キロメートルは、同じく敦賀市(251.41平方キロメートル)の約37倍と、規模感は大きく異なります。
 
昨日は、飛行機の出発時間遅れに加え、上海からは車で約4時間の移動行程ということで、台州市のホテルに到着したのは0時を回っていたため市内の様子は分かりませんでしたが、一夜明け、窓から外を眺めるとその規模感に納得した次第です。
 

【ホテル玄関からの眺望】
 
台州市の最近の話題としては、2022年に中国初の「民営」高速鉄道が浙江省に開通し、省都の杭州市と沿海部の台州市を結ぶ「杭台線」で両都市間の所要時間が半減したほか、中国で最も幸福な都市トップ10に過去4度も入るなど、歴史と自然、近代化がミックスされた都市であると認識するところ。
 
本日午前中には、2022年に開館した「台州都市頭脳センター(デジタル館)」を視察しましたが、最先端のスマート化技術を用い、交通や農業、漁業、製造など各産業、災害対策や廃棄物リサイクル、金融や教育分野に至るまでデジタル化の実装を進めており、住民にも浸透しつつあるとの状況に加え、それぞれ徐々に効果(住民や民間企業にとってのメリット)を挙げている旨、説明を受けました。
 
例えば、交差点の監視カメラと連動し、映る車はナンバーや速度、渋滞状況までも画面上に可視化されるなど、そうした情報をもとに各種分析に用いていることに驚いた次第です。
 
視察の後は、台州市政府ビルにある貴賓庁で台州市の要人と会見(訪問)。
 
先方は、呉海平 台州市人民代表大会主任、王銀川 台州市人民政府副市長始め6名の幹部の方々にお迎えいただき、呉主任からあたたかい歓迎のお言葉を頂戴した後、米澤市長からのご挨拶、続いて私も一言御礼の言葉を述べた次第です。
 
呉主任を始め、台州市の皆様におかれましては、ご多忙のところ、大変丁寧にご対応いただいたことに感謝申し上げるとともに、両市の今後益々の発展と友好親善がより深まりますこと祈念いたします。
 

【敦賀市からの寄贈品を渡す米澤市長。左は呉主任。】

【呉主任より友好都市20周年記念誌をいただきました。】
 
その後は、台州市を後にし、さらに沿岸部の臨海市(人口約120万人)に移動。
 
こちらも同市の幹部の方々に歓迎いただいたうえ、意見交換を行いました、
 
なお、使節団においては明日、天台市での行程を経て、明後日17日に日本に帰る予定としています。
 
本日訪問した各都市とは、行政の仕組みやスケールが異なるものの、歴史や自然、文化を大切にしつつ、デジタル化改革を進めていたりと、ヒントになることが大いにあったもの。
 
初めて訪れた中国。
 
その土地土地の雰囲気を感じながら、明日も何かを得て、日本に帰りたいと思います。