2019年9月22日
敦賀市民歴史講座に参加 〜奥の細道を読み解く〜
貴重な三連休ですが、今度は台風17号襲来。
台風から遠くても強風や大雨に注意と日本気象協会が呼び掛けていますが、大きな災害にならぬよう願うばかりです。
さて、昨日の敦賀は少雨が続きましたが、午前中は市立やまびこ園の清掃奉仕活動に参加。
この活動は、連合福井嶺南地域協議会が8年に亘り継続しているもので、5月と9月の年2回、施設外周の草刈りをメインに作業にあたっているものです。
昨日は、雨天にも関わらず各組合から35名が参加され、迅速な作業で外周も気持ちもスッキリしました。
午後は、きらめきみなと館で開催された気比史学会主催の敦賀市民歴史講座に参加しました。
先日、敦賀市立博物館で開催されている特別展「おくのほそ道330年の旅」をご紹介しましたが、その一環として「おくのほそ道を読み解く」と題し、和洋女子大学より佐藤勝明教授をお招きしての講座でした。
教授の「おくのほそ道の舞台である敦賀で講演出来ることに感激しています」との言葉から始まった講座ですが、浅はかな知識で参加した私にとっては、「ここまで深く読み取るのか」と驚くばかりの内容。
メモも取りましたが、ここでは紹介し切れませんので、特に印象に残った教授の言葉を2、3紹介します。
①気比さん参宮の場面は、おくのほそ道の1・2を争う大事な場面である。
②北陸路に省筆が多い(句が少ない)が、省筆せずに記された「敦賀」の記述は、ここにひとつの大事なテーマ(無常の世の中でも伝わり続けられる「心」)があることが理解できる。
③おくのほそ道は、がっかりの中にも興じる姿勢。例えば、雲で富士山が見えなくとも、見えてしまえば景色はひとつ、見えないことにより想像の中にいくつもの景色が浮かび上がる。
私としては、上記の②に注目。
芭蕉が敦賀に「杖」を置いて行ったこと、省筆せずに句を詠んだ理由が敦賀で感じた「心」にあるとすれば、これは後の「人道の港」のエピソードにもつながるのでは無いかと感じた次第。
この後も、「おくのほそ道330年の旅」に関わるイベントは続きますので、出来る限り参加して、敦賀と芭蕉の関係を学びたいと思います。