戸締り用心!火の用心! 〜自分のまちは自分たちで守る〜

ブログ 防犯/防災

今年の仕事を納め、最大9連休という方も多いかと思います。
 
先日読んだ「余白思考」に関する本には、「人間は本能的に、空いているスペースがあると埋めようとします。意味のある余白にするよりも、空虚が怖くて、どうにかして埋めたくなる。余白のあり方に思いをはせる前に、とにかく詰め込んで満足してしまう。」とあり、「9連休なのに、1日も予定がなくて不安」、「せっかくの休みなのに、予定がないなんてもったいない」など、「スケジュールがまっ白」だと不安になる方が意外や多いそう。
 
一方、他者が自分に近づいて不快にならない限界範囲を表す「パーソナルスペース」(例えば、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車や混み合ったエレベーターなど)が侵されて、とてもイヤな気持ちになることがなるのと同じで、身体(物理・心理)的にまったく余白がない状態というのは耐え難いものであり、誰もが本能的な体感として知っていること。
 
自分自身と「外」の間に、安心できる適切な距離を確保できていない。仕事人としての自分と、家庭人としての自分が隙間なく接続している。肩書や役割から離れた何者でもない自分に戻れる時間がない。
 
そうなってくると、人は、必然的に「心の疲れ」を感じ、それぞれ充実している一方で、何かで「現実逃避」したくなる訳ですが、「余白=埋めるもの・まだ何も書かれていないスペース」ではなく、その発想をやめ、「いかに“いい余白”をつくるか」に考え方を変えるだけで、物事の捉え方・見え方が変わり、思考の幅が広がると続きます。
 
余白は、意図せずにできるものではありません。明確に意識をして、上手につくってはじめて、価値が生まれるものなのです。
 
「余白」を持つというのは、自分自身と「外」との間に適度な距離をとるということです。もちろん物理的に、ということもありますが、まずは心理面を考えましょう。
 
「余白思考」としての提案は、不安なときは、余白をもっと広げるべきだ。なぜならその不安は、自分の内面が外の世界や他者からの干渉を過度に受けていることが原因かもしれないからです。
 
断片的に引用したため分かりにくかったかもしれませんが、この連休を含め、普段も、自分の中にあるコア(=自分自身が大切にしている、素のままの自分でいられる場所など)と他者や社会との間に、意図的に空白地帯、つまり「余白」を設けることは大事なことと思いましたので紹介いたしました。
 
もちろん、そうは思わない方、意識せずともできている方もいらっしゃるかと思いますが、ご参考まで。
 
さて、私にとって「年末」といえば、昨晩から始まった町内の「年末特別警戒パトロール」。
 
コロナ禍を経て、昨年からは従来のやり方に戻し、住民の皆さんに「期間中1度は参加を」と呼び掛け。
 
パトロールは20時と21時頃の2回とし、1回目の後は休憩を兼ねて、区からのお知らせ事項を伝える場とするスタイルで実施。
 
防災部の方々のお声掛けあって、初日の昨日は、約60名もの多くの町民の皆さんに参加いただきました。
 

【「年末特別警戒」の看板を掲げたひばりケ町会館。多くの方に参加いただき感謝。】
 
初日は、拍子木に合わせた「火の用心!」の声掛けに加え、防災部員以外はあまり見たことがない、消火栓及びホース格納箱をすべて開けて点検するなど、皆で防火意識を高めました。
 
1回目のパトロール後には、福祉部の皆さんの愛情がこもった「豚汁」と「やかん酒」を味わいつつ、区長、防災部及び防犯部からの取組状況をお伝えし、こちらもそれぞれ意識の共有を図りました。
 
なお、敦賀美方消防組合のホームページによれば、今年一年の火災発生件数は、計27件(12月23日時点)と前年より7件増となっています。
 

【敦賀美方消防組合HPより引用】
 
上表のとおり、特徴的なのは「車両火災」が多いという点であり、こうした数字も念頭に置いておきたいと思います。
 
上半期分となりますが、詳しい統計は以下リンクよりご覧ください。
 
 →敦賀美方消防組合HP「令和6年火災・救急・救助統計(上半期)」はこちら
 
また、「防犯」の観点でいえば、こちらも上半期統計となりますが、敦賀警察署管内では今年、侵入盗6件、乗物盗5件、そしてなんと、非侵入犯80件とあり、このうち車上狙いが18件もあることに留意しておかねばなりません。
 
 →敦賀警察署HP「敦賀警察署管内における令和6年の犯罪情勢」はこちら
 
いずれにしても、住宅が密集し「余白」がほぼない我が町としては、徹底して個々の防火意識を高め、出火させないこと。
 
防犯に関しては、「この地区は誰かが見ている」と思わせることが重要。
 
戸締り用心!火の用心!
 
ひばりケ丘町の年末特別警戒は12月30日まで。
 
良い年が変えられるよう、市内各地区、皆で声を掛け合い、防いでいきましょう。