2020年9月15日
常任委員会にて指定管理者の事業報告などを確認
次期首相となる自民党総裁に菅義偉官房長官が選出されました。
16日招集の臨時国会で行われる首相指名選挙にて第99代内閣総理大臣に選出され、同日新内閣が発足する予定となっています。
昨日の総裁選出後の挨拶で話された「国民のために働く内閣をつくっていく」との言葉がクローズアップされている感がありますが、個人的にはこの前段にある「役所の縦割り、既得権益、あしき前例主義を打倒して規制改革を進めていく」との部分が大事かと思っています。
菅氏の政治手法は元来、総務相時代に発案した「ふるさと納税」に代表されるよう、まさに「前例主義にとらわれず制度を変えていくスタイル」にあるということでありますので、コロナ対策や経済対策然り、国民の暮らしや産業ごとの課題に見合った規制改革など、国のトップとしてリーダーシップを発揮いただけること期待したいと思います。
これで与党、野党ともにそれぞれのリーダーが出揃いましたので、今後発表されるであろう政党支持率や各党の政策カラーなど、国政の動きも注視していきたいと思います。
さて、敦賀市議会に話しを移しますと、昨日は総務民生、文教厚生、産経建設と3つの常任委員会が開催され、それぞれ議案審査並びに所管する指定管理者の事業報告を確認しました。
私は所属する産経建設常任委員会にて審査にあたりましたが、水道部関係の水道及び下水道事業利益関剰余金処分に関わる議案2件については、今定例会で行われる前年度決算認定との関係性において審査順序が逆になるとの意見・指摘がされ、結果、この日は採決までは行わず質疑・討論に止めることとし、決算審査の予算決算常任委員会分科会後に産経建設常任委員会を開催し、採決を行う運びとなりました。
このような事例に鑑みるに、先ほどの菅氏ではありませんが、前回と同じだからということではなく、定例会前の議会運営委員会の場において、それぞれの議案間の関係性なども念頭に審査順序などについても確認をすべきであり、これについては私自身としての次回反映項目として胸に刻んでおきたいと考えます。
その後、産業経済部、観光部、都市整備部が所管する指定管理者計8件並びに「港都つるが株式会社」「敦賀港国際ターミナル株式会社」の事業報告内容を確認。
きらめき温泉リラ・ポートの2社連続の経営不振、様々な問題点なども踏まえ、指定管理者の選定や運営管理・評価の一層の適正化を図るべく、現在敦賀市では「指定管理者制度ガイドライン」を策定中でありますが、事業内容や成果の評価に関しては行政任せにすることなく、このような場で議会が厳しくチェックしていくことが重要との考えをもって確認にあたりました。
事前に準備してきた確認ポイントはほぼ質問をし、自分の中では各指定管理者の事業内容ならびに市が自分ごととして管理しているかどうかについて納得が出来たところです。
自分が行ってきた発電所の保守管理業務の経験から言えば、発電所の大切な設備であり、担当している自分にとっては「可愛い愛車」を適切にメンテナンスしてもらおうと思えば、施工会社にお金さえ払えば「後はお任せ」になんて決して出来ないもの。
これと同じで、市が保有する資産を大事にしたいとの思いが根幹にあれば、任せる会社や運営についても慎重に確認をするのは当然のことで、指定管理料さえ払えば「後はお任せ」には決して出来ないと思う訳でありますので、定量的に数字で表せない、市の「大事にしてる感」についても自身の嗅覚で嗅ぎ取っていきたいと思います。
偉そうに書きましたが、この日は大事な書類を家に忘れ、会派の控室まで妻に持ってきてもらうという失態がありました。
決して気を緩めた訳ではありませんが、ひとつの忘れ物が大事な審査や審議に影響を及ぼすとの認識をもって、今一度気を引き締め議会活動にあたりたいと思います。
【帰り際に覗いた新庁舎建設工事現場。フロアは2階面にまで上がってきていました】