宮崎県沖の日向灘で震度5強の地震発生

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自然の脅威を前に、人間の力はなんと無力なのか。
 
米カリフォルニア州ロサンゼルスの山火事は、近郊の高級住宅地を広範囲に焼き尽くし、発生から7日を経過してもなお、強風と相まった炎の勢いが地域社会を脅かし続けています。
 
消防当局による懸命な消火活動は、延焼を食い止める目的に切り替えられているものの、カリフォルニア州の発表によれば、12日の時点で死者24人、火災により1万2000棟の建物が損傷。
 
ロサンゼルス郡では10万人以上に避難命令が出され、さらに8万70000人に避難勧告が出ているほか、被害総額は既に24兆円に及ぶとも言われています。
 
なお、山火事の原因の主である自然発火による森林火災は、乾燥を起因とするところが大きいとされ、森林などが乾燥することにより、落ち葉や枯れ草の水分が失われ、風が吹くことで枯れ葉同士が摩擦して種火が生まれ、他の乾燥した枯れ葉や枯れ草へと燃え移ることで、火災は広がっていくとあります。
 
専門家によると、今季のカリフォルニアは過去10年間で最も乾燥した冬を迎えており、降水量が平年の半分以下に留まっていたことが主な原因ではないかとされており、まさに“自然現象”で発生する脅威に、何とか早期に鎮火、事態が収束されるよう願うばかりです。
 
一方、日本では地震。
 
13日午後9時19分ごろに宮崎県沖の日向灘で震度5強、マグニチュード(M)6.9の地震が発生。
 
一部の地域で津波警報が発表されたほか、「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」も発表されました。
 
気象庁によると、地震の規模は当初、「南海トラフ地震臨時情報」の発表基準とされるM6.8を上回るM6.9とされたことから、昨年8月以来2度目となる臨時情報を発表したものの、その後の調査で地震の規模はM6.7だったことが判明(その後、さらに更新しM6.6に)。
 
“臨時情報”は、東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表するものですが、気象庁は同日、評価検討会を開いて南海トラフ巨大地震との関連について調査し、「発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではない」として調査を終了すると明らかにしました。
 
とはいえ、宮崎県と高知県では最大20センチの津波が到達、その後も余震が続いたため、対象エリアにお住まいの方々は心配で寝られなかったであろうと推察する次第。
 

【昨晩のNHK防災ニュースアプリ画面。震度5強以降、何度も地震が起きていました。】
 
気象庁は、南海トラフ地震との調査は終了とする一方、いつ巨大地震が起きてもおかしくないとして、普段から備えるよう呼び掛けています。
 
「災害は忘れた頃にやってくる」の言われが、もはや死語ではないのかと思うほど昨今頻発する自然災害。
 
日本海側に住む私たちも、昨夜の地震を「対岸の火事」、南海トラフ巨大地震も人ごとと決して思うことなく、備えておかねばなりません。