女川原子力発電所2号機が本日「原子炉起動」

ブログ 原子力

第50回衆院選について、昨日ブログでお伝えした後知ったことで、北関東ブロックで1議席、東海ブロックで2議席、国民民主党が議席を獲得したにも関わらず比例候補者がおらず(名簿重複候補者が小選挙区で当選したため)、北関東は公明に、東海は自民と立憲にそれぞれ議席が譲られたとありました。
 
党ではこれを猛省していましたが、全国で得た比例票は自民、立憲に次ぐ660万票。
 
「幻の3議席」を加えれば、「31議席」であったと認識しておきます。
 
また、福井県内の分析で、同じ選挙制度の令和3年第49回衆院選と各党比例獲得票を比較すると、
 
・国民民主党 (第49回) 12,954票 → (第50回)34,069票  2.62倍
・立憲民主党 ( 〃 ) 74,957票 → ( 〃 )76,657票  1.02倍
・日本維新の会( 〃 ) 32,760票 → ( 〃 )29,558票  0.90倍
・自由民主党 ( 〃 )164,749票 → ( 〃 )115,562票  0.70倍
・れいわ新選組( 〃 ) 12,348票 → ( 〃 ) 23,915票  1.93倍
 
であり、変動率で言えば、ここでも最も大きく伸ばしたのは国民民主党、立憲はほぼ変化なし、自民が大きく減となっていることが分かります。
 
なお、れいわ新選組がほぼ倍増しており、国民民主党同様、票数自体少ないものの、支持勢力が拡大していることに留意しておく必要があります。
 
選挙が終わり、既に関心は今後の政局に移っていますが、自公連立政権に打診があったとされる国民民主党 玉木代表は「政策によって連携することはあっても、連立入りはない」と断言していますので、その点ご承知置きいただきたく存じます。
 
さて、衆院選ではあまり論点とならなかったエネルギー・原子力政策ですが、今日は福島第一原子力発電所事故以降、東日本で初、沸騰水型炉(BWR)で初となる東北電力女川原子力発電所2号機が原子炉を起動する予定となっています。
 

【原子炉起動を待つ女川原子力発電所(東北電力ホームページより引用)】
 
同発電所が講じた安全性向上対策、とりわけ電力需給が逼迫する中における同発電所再稼働の大きな意義については、以前にこのブログでも述べましたが、ここに至るまでの関係者の皆様のご尽力、地元地域の皆様のご理解とご協力に心より敬意と感謝を申し上げる次第です。
 
東北電力のホームーページ(HP)を拝見すると、再稼働に向けた思いとして、以下のように記載されていました。
 
<以下、HP引用>
 
安全確保を最優先に再稼働に取り組んでおります。
女川原子力発電所2号機は、国の新規制基準の適合性審査へ適切に対応し、2024年5月27日に安全対策工事が完了いたしました。
現在は2024年11月頃の再稼働(発電再開)を目指し、各工程を進めております。
私たちは今回の再稼働を、単なる発電再開ではなく、発電所をゼロから立ち上げた先人たちの姿に学び、地域との絆を強め、東京電力福島第一原子力発電所事故の教訓を反映し、新たに生まれ変わるとの決意を込めて、「出発」と位置付けております。
引き続き安全確保を最優先に、再稼働に向けた一つひとつのプロセスをしっかりと進めてまいります。
 
<引用終わり>
 
いよいよ今日、その日がやってきました。
 
強い決意を込めた「出発」を見守るとともに、「より、そう、ちから」をキャッチフレーズに掲げる同社が、再び原子力の灯によって地域社会に貢献されますこと、心より期待し、応援したいと思います。
 
(参考)再稼働に向けた工程表・・・今日は③の工程に進みます