天皇誕生日と戦後80年

ブログ 社会

前回の「最強寒波」は、夜間に雪が降り、昼間は止むというパターンでしたが、今回は、積雪量こそ驚くほどでないものの、日中も常に降り続けるというのが特徴。
 
これだけ降り続けるというのはあまり記憶にありませんが、今晩から明日にかけては寒波最後の強い雪になる見込みとのこと。
 
三連休でお休みの方が多いとはいえ、一連の雪で積雪があるところに加えて、さらに積もることになりますので、ご通行や雪かきでのギックリ腰などに十分ご留意いただきたく。
 

【昨晩、町内の役員会を終えた21時過ぎの自宅前】
 
さて、本日は国民の祝日「天皇誕生日」です。
 
申し上げるまでもなく、先のお代替わりの際に祝日法が改正され、12月23日から現在の2月23日になったもの。
 
昭和23年の祝日法制定当初から設けられている祝日で、その趣旨は「天皇の誕生日を祝う」こと。
 
本日は、天皇陛下が祝賀を受けられる行事が行われる予定となっていますが、この後も世界そして我が国の平和と安寧の象徴として、お元気にお過ごしになられますことを切に願う次第です。
 
その陛下におかれては、誕生日に際しての記者会見で、戦後世代としての自身の歩みを振り返りながら、「戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に」と戦禍の「記憶の継承」を願う言葉を重ねらるとともに、戦後80年の節目を前に、慰霊に尽くしてきた上皇ご夫妻のお気持ちも踏まえ、先の大戦と向き合い、皇后さまとともに次世代へと記憶をつなぐ決意もにじませられました。
 
陛下のお気持ちにあるよう、総務省の令和5年時点の人口推計によると、終戦時に主に20代以上だった明治、大正生まれの世代は約35万8千人と、全体の0・3%に減少。
 
先の大戦を知る戦前・戦中世代の高齢化は著しいものとなっており、危惧されるお気持ちは私も同感のところ。
 
続けて、現在の平和と繁栄は「人々のたゆみない努力」が築き上げてきたとする一方、「戦争の記憶が薄れようとしている今日(こんにち)、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や歴史が伝えられていくことが大切」として、記憶の継承の重要性に言及されました。
 
このお言葉を自ら実践されるかの如く、陛下は戦後80年の今年、皇后さまとともに広島、長崎、沖縄のほか、激戦地となった硫黄島(東京都小笠原村)へのご訪問を検討されているとのこと。
 
こうした訪問を踏まえ、陛下は、次の世代に戦争の惨禍や平和の尊さを伝えていくお気持ちを継承し、国内外に発信されていくのではと思われますが、私たち国民ひとり一人も、先の大戦を振り返り、先人の犠牲の上に現在の平和があることを今一度考える機会にせねばと思う次第です。
 
なお、私が所属します、敦賀の市民歴史団体「気比史学会」では、来年度の敦賀市民歴史講座のテーマのひとつに「戦後80年」を置き、企画検討を進めるところ。
 
本日は誕生日を祝うとともに、「次代への継承」を強く思う陛下のお気持ちやお言葉を深く胸に留める日にしたいと思います。