図面を囲み将来への道筋を語り合う!

ブログ まちづくり

聞かねば知らぬことばかり。
 
ブログでもご紹介した嶺南未来構想会議の各市町「総合計画」勉強会ですが、昨日は若狭町へ。
 
お忙しい中、政策推進課様より、第2次総合計画の内容を説明いただきました。
 
ご多聞に漏れず、やはり人口減少に関しては、現時点(2020年)の14,350人が2040年には11,300人、2060年には8,300人まで減少するとの予測、さらには、県下でも最も厳しいレベルの逼迫した財政状況という環境の中、基本構想を「新しい感動と笑顔がひろがるまち」に置き、取り組みを進めているとのことでした。
 
意見交換をする中で驚いたのは、人口減少に関しては約20年前から危機感を持ち、今で言う「移住定住」や「UIターン」対策を行なってきているとのこと。
 
H13に上中に設立した「農楽舎」においては、4名の若者からスタートしたものの、卒業した方のうち25人程度が若狭町に残り定住。
 
農業後継者の担い手となるほか、この地で結婚し家族を持ち、集落の農家で修行して、自分で経営、結婚して地に根を張ることにもつながっている。
 
さらには、こうした方が町内の別の場所に移り住むことで、地域活動の盛り上げ役ともなり、そこに住むことが「楽しい」と感じた子ども達が、一旦は外に出ても「ふるさとのため」と戻ってきている割合が高いとのこと。
 
こうした状況から、他の市町でいう「空き家対策」とは「増える」ことを意味しますが、若狭町では、マッチングの関係もあり「不足」している時もあったそう。
 
先見の目を持って取り組まれ、今でも移住希望者には、旅費の一部を補助(年1回分)するなどの施策により、分譲地がすぐ埋まるなど、まさに先進的に「理想の移住定住施策」を進められていることを知りました。
 
この他にも、北陸新幹線開業を見据えたレインボーライン、熊川宿の2つの観光拠点の整備促進、コロナで注目されるワーケーションに関しては常神半島を舞台に展開していきたいとするなど、環境の変化を見据えた取り組みにも積極的にアプローチされており、本当にお話しをお伺いしに来て良かったと感じました。
 
実は、この日は敦賀市職員さん2名も急遽参加。
 
「新幹線開業に向けて何か」と話題を振ると、出るわ出るわの将来構想が膨らむ資料と熱いPR。
 
北陸新幹線敦賀開業に向けた整備状況や特に東口に増強したバスターミナルは、高速ICや国道8号バイパスなどと近く「陸の拠点」となることから、若狭町にも誘客すべくドシドシご利用くださいとの話しに、若狭町職員さんも期待膨らむ様子でした。
 
議員4名に行政関係者5名が、敦賀駅周辺の図面や写真を囲み、「こういう使い方もありますよ」「こんなことも出来るんでは」と建設的なアイデアを出し合う雰囲気に、これぞ「嶺南未来構想」だと感じた次第です。
 


 
急遽のお誘いにも関わらず、北陸新幹線敦賀開業に関する貴重な資料をしっかりと準備いただいた敦賀市職員さんに大きな感謝であります。
 

 
熱量ある意見交換も終わり、外に出ると、日の丸なびく若狭町役場。
 
これで4市町と意見交換させていただいたことになりますが、聞けば聞くほど、この嶺南は「魅力」と「つながれる」可能性あるエリアだと感じる訳であり、補い合えば、さらに「強い」エリアにもなると考えます。
 
残すは、美浜町と地元敦賀市となりますが、他の議員、職員さんとも今日のような雰囲気で「将来構想」を語り合えればと思います。