名古屋市長選「大塚耕平氏敗れる」

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野球の国際大会「プレミア12」の決勝。
 
日本代表が台湾代表に0―4で敗れ、2019年に続く2連覇を逃しました。
 
日本は本大会も全勝街道まっしぐらで、私自身もどこか「優勝して当然」と思っていただけに「まさか」の感が拭えませんが、それにしてもこの日の台湾の投手、打線は強かった。
 
涙して喜ぶ台湾の選手を見るに、この一戦に懸ける並々ならぬ思いがあったのであろうと感じたところであり、初優勝を果たした台湾チームを讃えるとともに、世界一奪還に向け再スタートを切る日本チームを、引き続き応援していきたいと思います。
 
さて、昨日の夜、もうひとつ敗れたのは名古屋市長選挙。
 
衆院選で当選した河村たかし氏の市長失職に伴い24日投開票された名古屋市長選は、無所属新人の元副市長、広沢一郎氏(保守推薦)が初当選。
 
前参院議員(国民民主党)の大塚耕平氏(自民、立民、国民、公明推薦)は惜しくも破れました。
 
なお、注目の選挙と思いきや、投票率は39.63%で令和3年の前回を2.49ポイント下回ったっとのこと。
 

【落選が決まり、支援者に挨拶する大塚耕平氏(yahooニュースより引用)】
 
国民民主党内きっての政策通で知られる大塚耕平氏は、私も以前に直接お会いしたことがあり、誠実さが滲むお人柄とデータに基づく理路整然としたお話ぶりから尊敬をしていたところ。
 
それを表すかのよう、選挙戦最終盤の22日に名古屋市栄で応援演説した玉木雄一郎代表は、「大塚さんは『改革中道』という言葉を国民民主党の綱領に入れた。そしてこの『中道』は、多様な意見をしっかり聞いて、結論を丁寧に見出していく議論の作法のことだと教えてくれた。大塚さんは極端なことは言わないしパフォーマンスもしない。しかし、それが私たち国民民主党の魂になっている」と述べています。
 
また、同じ場で榛葉加津也幹事長は、「政策中心の政治を作り上げ、今まで誰も注目していなかった学生たちの声を拾って『103万円の壁』突破を掲げたのが大塚耕平だ」とも。
 
そして、最後にマイクを握った大塚耕平氏は「なぜ名古屋がこの15年間、対立と迷走を繰り返していたか。それは正直な市政、事実をしっかり説明することが欠けているからだ。例えば私の愛する名古屋城も、改修計画が行き詰ってしまっている。今の市政は、木造で江戸時代の工法をそのまま再現できるようなイメージを振りまいているが、江戸時代の図面は一枚も残っていないのが現実だ。私は名古屋に正直で現実的な政治を取り戻す」と市政の刷新を訴えました。
 
ここで名古屋城改修のことを例に出すあたりが、歴史通としても知られる大塚氏らしいと感じた次第ですが、力及ばず「敗戦」の結果となりました。
 
こちらはもちろん、野球以上に悔しく、残念でなりませんが、これが民意。
 
当選を果たした広沢氏に祝意を申し上げますとともに、今後は名古屋市発展のため、より良き市政を進められることを祈念いたします。
 
また、大塚耕平氏におかれましては、敗れはしたものの、日本の政治に必要な存在であると疑わないことから、一息ついた後はまたどこかの場面で力を発揮いただけますよう、切に望む次第です。
 

【敗れてさらに強くなりけり。大塚さんの今後のご活躍を祈念いたします(写真は2018年にお会いした時のもの)】