初の代表質問を終える!(発言通告書全文掲載)

ブログ 敦賀市議会

NY株の急落、東証は1年2年ぶりの2万円割れと「コロナショック」の言葉が踊る昨日。
リーマン超えかと揺れる世界市場に、せめて一市民が出来ることは消費活動を停滞させないことか。
 
感染拡大を食い止める「瀬戸際の2週間」の施策を講じるのも政治であれば、この期間が経過した後、感染の程度を冷静に分析しながら、経済活動・学校を含め、平時に戻していく判断もこれまた政治の役割。
過度の慎重論で生活に窮する非常事態が拡大しないよう、日本丸の舵取りをお願いしたい。
 
さて、本会議を再開した敦賀市議会のほうは、補正予算を含む11件の議案を採決の後、5会派の代表質問が行われました。
 
最大会派の市政会は持ち時間57分(答弁除く質問時間)を関連質問2名も登壇のうえフルに使い、様々な角度から質問されました。
この中で、敦賀きらめき温泉リラ・ポートにも触れ、渕上市長からは、利用が出来ていないことに対するお詫びの言葉を述べられたうえで、①2月末を期限とした入湯税が未納、②2/5〜の休業に対する開業に応じていない、③納入業者に支払い期日の延長を求めているとの3点の理由により、現指定管理者である浜名湖グラウンドゴルフパークでの指定継続は難しいとの考えを示されました。
 
この件については、今日からの一般質問で通告されている議員さんもおられますので、引き続き注視していきたいと思います。
 
その後、愛敦会、同志会、日本共産党敦賀市会議員団に続き、市民クラブを代表し、私も質問に臨みました。
通告に従い、①人口減少対策、②観光政策について自身の提案も含め、建設的な議論を心掛けましたが、もう少し深堀りするポイントが必要だったかなと振り返り。
ただ、準備した原稿の内容はほぼお伝えすることが出来ましたし、これで二人会派の持ち時間35分のペース、ボリューム感もつかめましたので、そこはポジティブに捉えつつ、反省点は必ずや次に生かしていきたいと思います。

(写真は職場の同僚がテレビ画面を撮影してくれました。感謝感謝です)
 
質問の最後は、古事記にある角鹿(今の敦賀)の枕詞「百伝う(ももづたう)」、「色々な人が集まる」との意味を持つ言葉を紹介のうえ、1,300年の歴史に想いを馳せ、そう呼ばれてきたまちに相応しい施策の構築にともに取り組むことをお誓い申し上げ、締め括りました。
 
本日は最後の代表質問(公明党)の後、一般質問に入ります。
他の議員さんの質問も自身の糧とすべく、しっかり拝聴してまいります。
 
 
=参考掲載=
原稿全文は控えますが、参考まで発言通告を掲載させていただきますので、質問趣旨だけでもご覧いただければ幸いです。
なお、ケーブルテレビ議会チャンネルでの再放送は12日からとなります。
放映時間は追ってお知らせしますので、こちらもご覧いただければと存じます。

(以下、発言通告書全文)

1.人口減少対策について

【発言趣旨】
喫緊の課題として掲げ、取り組みを進めている人口減少対策について、次期第7次敦賀市総合計画においては全分野を総動員し、取り組みを推進するとの基本構想の骨子が示されたところである。
これを踏まえ、現状分析と評価について伺うとともに、主な項目について意見提起するものである。

【質問事項】
(1)現状分析と評価
①敦賀市人口減少対策計画及び敦賀市再興プランに掲げる目標に対する達成度評価と分析結果について伺う。
②令和元年度における自然動態、社会動態の推移見込みについて伺う。
③原子力発電所長期停止の影響が緩和されたとする判断根拠について伺う。
④社会移動が改善傾向にあるが、何が寄与していると評価しているか伺う。

(2)住み続けたい、住みたいと思えるまちづくり
①そもそも論として、このまちに住み続けたいと思う原点は「郷土愛」と「人」にあると考えることから、そういった思いを幼少期より育めるような環境づくりに向け、地域の文化や歴史に根差した教育や地域の人と積極的に接点が持てるような機会を体系付けて政策的に行うべきと考えるがいかがか。
②移住移住を考えた時に、子育てや福祉面に加え、他市に対し優位性を見出すためには、敦賀のブランド力、ステイタスを高めていくことが極めて重要と考える。例えば、公園や緑化・緑地の整備などによる自然資本への投資により都市景観で競争優位に立つなどの切り口も必要と考えるがいかがか。
③まちにオリジナリティのある自慢出来るものを創り出すとの観点から、可能性を秘めるのは中心市街地活性化の鍵を握る白銀から相生まで続くアーケード街であり、空き店舗の活用については、統括的にまちづくり会社が定期借地権により商店主の土地の利用権をその所有者から切り離したうえで共同化し、所有者が共同出資し経営する、いわゆる「所有と利用の分離」にてマネジメントするなどの働き掛けが必要と考えるがいかがか(タウンマネージャーや賑わい創出の事業と並行して取組むとの意味です)。
→「日本で◯番目に長いアーケード街」などのキャッチコピー化
→ 老若男女が出店する「おもてなし商店街」へ
④あらゆる世代に活躍の場を創出するとの観点から、高齢者の皆さんに対しては「集いの場」のみならず、趣味や特技で培った成果を発揮する場(例:パンづくりの店頭販売化)を提供や支援をすることにより、まちづくりにも貢献しているとの実感を得て、イキイキと生きがいにつながるセカンドライフが送れるまちを目指してはと考えるがいかがか。

2.観光政策について

【発言趣旨】
北陸新幹線敦賀開業に向けた受け皿づくりの目玉として、人道の港敦賀ムゼウムを始めとした金ヶ崎周辺整備が進められる中、官民連携事業や鉄道遺産活用などを含めた整備計画実現に向けた進捗状況を伺う。
また、観光政策に関しては、今ある資源を掘り起こし、最大限活用していくとの観点から、今後進める「観光資源のブラッシュアップ」に向けた考えと具体的施策等をお伺いする。

【質問事項】
(1)金ケ崎周辺施設整備基本計画の進捗状況と課題
①金ヶ崎周辺官民連携事業に係るサウンディング型市場調査の結果について調査目的の達成、期待される効果は確認出来たか伺う。
②金ヶ崎周辺官民連携事業等実現可能性調査業務委託における、包括管理運営手法やPPP手法を導入した事業スキーム構築の実現可能性等、各検討項目に対する評価結果を伺う(中間報告の内容)。
③鉄道遺産活用施設に関しては、先の県議会においてJR貨物用地の取得並びに現計画に対する課題認識が示されているが、これまで県とはどのように協議・検討をされてきたのか。また、県の認識に対する市としての受け止め、改めて当該計画を進めるにあたっての財源も含めた県と市の役割分担についても伺う。
④JR貨物用地の取得に関しては、代替地確保など今後協議成立の見込みはあるのか、また現況を踏まえ、金ヶ崎周辺整備基本計画或いは工程に対し影響はないのか伺う。

(2)観光資源の磨き上げ戦略
①磨き上げの段階に進む前提として、既存観光資源の掘り起こしは徹底的に行われたのか伺う(多様な観光資源を素材リストに示し、料理していく段階にあるのか)。
②案内看板や管理状況を見るに、シンボリックな観光資源(気比の松原など)や指定文化財が大切にされていない、活かされていないように考えるが、シビックプライド醸成の観点も含め、まずは「見た目」を徹底的に見直すし、維持管理することが先決と考えるが考えを伺う(副次効果:地域資源を大切にしているまちにこそ、故郷に対する誇りや愛が生まれる)
③観光施策による経済効果や地域の活性を市内一円に広げるため、ストーリー性(例:恋人の聖地)や追体験、稼ぐ仕掛けが必要と考えるが、いかがお考えか伺う。
④新幹線敦賀開業に向け、徹底したマーケティングやターゲティング、さらにはモニタリングにより、インバウンドも含めた観光客の動線やニーズを掴んだうえでの戦略が必要と考えるが、どのように取り組まれているか(取り組むのか)伺う。