伝統と歴史ある企業はまちの宝!

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今議会の一般質問で取り上げました「嶺南エネルギー・コースト構想(仮称)」。福井県が平成17年より進めてきた「エネルギー研究開発拠点化計画」を発展させるとして、杉本知事のもと計画策定を始めるものでありますが、一昨日その初会合が開催されました。
知事の「新計画は社会のための科学にしなければならない」との考えには大いに賛成であるとともに、私からも主張したように、「敦賀エリアを我が国が誇る原子力・エネルギー研究開発の拠点」とすべく、今後具体的計画が策定されることを期待し、提言していきたいと考えます。
 
昨晩は、東洋紡績労組つるが支部の支部委員会にお邪魔をしご挨拶の機会をいただきました。「TOYOBO」は、親父が長年勤めていた会社ということもある訳ですが、創業者は「日本資本主義の父」と呼ばれたかの有名な渋沢栄一氏。「東洋一の紡績会社を目指す」とし命名され、1882年(明治15年)に創業した会社です。

 

現に東洋はおろか昭和初期には世界最大規模の紡績会社に成長した企業であります。その後、繊維需要の低下もあってか、創立130周年の2015年には、社名から「績」の文字を取り「東洋紡」に変更。
従業員の皆さんにとっては様々な思いがあったかと思いますが、経営者の「変化する」との強い決意と覚悟が示されたものと受け止めます。

 

今では、エアバックのシェアは世界にも誇るレベル、身近なところでは、温かいペットボトルのオレンジのキャップはほぼ東洋紡製。
バイオ技術など、様々な分野で素晴らしい研究開発と技術力を発揮しています。

東洋紡のPR担当では無いのですが、変化し、さらに成長を遂げる企業の強さを感じるとともに、創業から140年を越える歴史と伝統を有し、敦賀の地に根を張り企業活動を続けている、まさに地域の基幹産業です。

この東洋紡を代表とし、敦賀には日本に誇る技術を持つ企業が他にもある訳であり、行政としても「ものづくりのまち」であることを市内外にアピールし、若い方が地元で就職し、定住(U・Iターン含む)してもらうことに取り組むべきでないかと思う訳であります。

6月定例会で、まさにこのことを意図し、「敦賀ものづくり産業懇話会」と連携しての取り組みを要望したところ、理事者からも「今後取り組んでいく」旨の回答を頂戴したところです。

歴史といってもジャンルは様々な訳ですが、私としては、地域に根差し、まちの発展に貢献してきたもの全てが「このまちの財産」との思いを持って、今後とも取り組んでいきたいと思います。