2025年10月7日
仲秋の名月と重なる「バショさんの旅」
昨日の敦賀市議会は、予算決算常任委員会(全体会)を開催。
補正予算議案(4件)ならびに決算議案(4件)に関し、各分科会長報告から討論、採決までを行いました、
その結果、全件について、補正予算議案は「原案のとおり認めるべきもの」、決算議案は「認定すべきもの」と決しました。
32日間と長丁場の9月定例会も、はや最終日を残すまで。
今定例会に提出された全議案の採決を行う本会議は10月9日(木)10時からとなりますので、討論準備などを整え臨むとともに、議会の模様はまた、議場傍聴やインターネット中継にてご覧いだだければ幸いです。
さて、日中の議会を終え、昨日楽しみにしていたのは「仲秋の名月」。

【iPhoneの露出調整により、初めて撮影に成功?した昨日の名月】
〜名月はつるがの湊にと旅立つ(おくのほそ道より)〜
今から336年前の元禄2(1689)年3月27日に江戸深川を旅立ち、関東、東北、北陸各地を約5ヶ月掛けて旅した物語「おくのほそ道」は、日本の古典の最高傑作の一つとして、広く読み継がれてきているのは誰もが知るところ。
その松尾芭蕉(以下、「バショさん」)が、旅の終わり同年9月27日に敦賀入りした目的とは、冒頭の句にあるとおり「敦賀で仲秋の名月を見るため」でした。
残念ながら、当日は雨で、楽しみにしていた名月を見れなかった訳ですが、その際に詠んだ句がこちら。
〜名月や北國日和定めなき〜
おくのほそ道は、がっかりの中にも興じる姿勢がいくつも垣間見え、例えば、雲で富士山が見えなくとも、見えてしまえば景色はひとつ、見えないことにより想像の中にいくつもの景色が浮かび上がるといった考えにより、さぞかし「がっかり」したであろう気持ちを詠んだ句と思いきや、実はそのことさえ楽しんでいるという「超ポジティブ」な発想と知れば、自然と気持ちも明るくなるというもの。
とはいえ、昨晩の見事な月は、336年前のバショさんに見せてあげたいくらいでしたが、そう思うこと自体、私たちの心の中にバショさんが生きている証拠。
なお、おくのほそ道は、また旅立つ場面で終わっています。
そのことと昨日の満月を重ねれば、336年経った今もまだ、「予(バショさん)」の旅は終わっていないのだと、敦賀に残した歴史ロマンに思いを馳せた次第です。

【参考まで。バショさんが敦賀で詠んだ10句をご紹介いたします(つるがバショさん会作成)】






