2025年2月20日
令和7年第1回(3月)敦賀市議会定例会が開会
昨日ブログに記載しました、敦賀市議会に対してあった「エネルギー政策」に関する経済産業省からの説明会について。
本件については地元各紙に取り上げられたところ、ある方から「県民福井に武志の発言が載ってたよ」と連絡あり。
早速、議会で県民福井を見ると、質問している写真と合わせて、実名入りで「原子力を最大限活用するとした計画を評価」、「今後の原子力に対する公的支援については国が丁寧に説明・対応を」との自身の発言が掲載されていました。
紙面の転載は厳に禁じられていますので、当該記事の掲載も控えますが、記者の方にポイントとなる意見と受け止めていただいたことを嬉しく思うとともに、記事を通じ、読者の方に何か伝わればと思った次第です。
さて、そんな昨日は、令和7年第1回(3月)敦賀市議会定例会の開会日。
9時からの議会運営委員会、9時30分からの全員協議会(市長、副市長出席)の後、10時に本会議を開会し、3月18日(火)まで28日間の議会がスタートしました。
なお、今定例会までをもって、2年任期の議会運営委員会や各常任委員会等の委員が改選となることから、あらかじめ選出された各委員会委員を議長より選任した後、正副委員長互選のため暫時休憩。
議会運営委員会 → 予算決算常任委員会 → 各常任委員会 → 特別委員会 → 広報広聴委員会 の順に委員会を開き、投票にて正副委員長(予算決算常任委員会は第2副委員長まで)を決定しました。
選出された各正副委員長におかれましては、規律ある円滑な委員会運営をお願いいたします。
また、私はと言うと、常任委員会が文教厚生から産経建設常任委員会へ、広報広聴委員会は変わらず所属することになりました。
同じ所属の議員各位に書記さん、所管する部署の理事者側の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
こうして改選後の体制を整えつつ、並行して13時までを締切としていた補正・当初予算の基本質疑通告を終え、14時より本会議を再開。
市長提案理由説明から5件の報告(うち1件は即採決にて可決))、44件の議案説明(うち17件は予算案件につき説明を省略)、質疑までを行いました。
以前にもお伝えしましたとおり、今定例会に提出された議案数は多く、予算議案を除き27件に対しての説明でありましたが、各部長さんからは提案理由、内容について丁寧な説明があったところです。
質疑の場では、私からも1件、第18号議案「敦賀市教育に関する事務の職務権限の特例に関する条例制定の件」について質疑。
これは、従前より教育委員会が所管していた教育に関する事務の職務権限の一部を「市長」に移管するというものであり、同条例2条により、移管するものは以下。
(1)博物館の設置、管理及び廃止に関すること。
(2)スポーツに関すること(学校における体育に関することを除く)。
(3)文化に関すること(次号に掲げるものを除く)。
(4)文化財の保護に関すること。
本条例は、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」により、教育委員会から、いわゆる市長部局に全部または一部を移管できるとの規定に基づき制定するものですが、行政運営上、文化財保護の観点からも非常に大きな判断と受け止め、私からは以下3点質疑した次第。
<質疑1> 上記の移管を可能とする法改正は令和元年の通常国会でされているが、今のタイミングで条例制定する意味を伺う。
<質疑2> 根拠法令の規定では、博物館に加え、図書館や公民館、その他社会教育に関することも対象とされているが、博物館のみとした考えを伺う。
<質疑3> 平成30年に改正された文化財保護法と、併せて改正された同法に対し、衆参両院の文部科学委員会では附帯決議がされており、そこで求める「地方公共団体が留意すること」としてある、①文化財の保存と活用の均衡、②文化財に関する専門人材の育成及び配置について積極的に取組むこと、③文化財継承のための支援(予算措置)、④地方公共団体の長が文化財の保護に関する事務を行う場合、文化財の本質的な価値を毀損しないよう十分に留意すること について、市長部局として認識され、それらが担保されるのか伺う。
これに対し、総務部長からは、1.については新幹線開業後のタイミングで文化財を生かした交流を図っていくため、2.については、公民館なども協議しているが様々課題があるため、社会情勢を見て対応していく、3.については、文化財の保護が損なわれることがないよう、保存と活用の均衡を保っていくとの回答がありました。
※ニュアンスが違っていたらご指摘ください。
とりわけ、3.に関しては、歴史と文化は先人の生業そのものであり、まちづくりの根幹にあたるとする私にとって、大変意味の重いもの。
総務部長からの答弁ならびにその前席にいらっしゃる米澤市長の頷きにより、意味合いを十分にご理解され、誠実に対応いただけるものと受け止めたところですが、今後、本条例及び別議案の「文化交流部」設置が可決されたとして、私自身、以降もしっかりと動向を注視、確認していく所存です。
こうして全ての質疑を終え、閉会したのが17時半頃だったかと思いますが、議会は「言論の府」、「建設的で本質的な議論」をする場であることを今一度胸に置き、今後の審査、審議に臨んでまいります。
【3月定例会の会期日程は以下のとおり。ぜひ議場での傍聴にもお越しください。】