仕事納めに届いた「破産手続開始」の通知

ブログ 敦賀市議会

昨日は仕事納め。
 
今年はちょうど日曜日と年末休暇に1日だけ挟まれることから、いわゆるブリッジホリデーとしお休みされた方も多いのではと思います。
 
そうした中、福井新聞の県内各首長さんの予定欄を見ると、来庁者対応や年末挨拶が並ぶ中、意外や杉本福井県知事は年末年始休暇との記載。
 
県のトップのこの休みに対しては恐らく、「仕事納めに休むなんて」との批判の声もあろうかと思いますが、正直私はニンマリ。
 
民間であろうが、公務員であろうが、働き方改革が叫ばれる中であり、組織のトップが率先して行動し「休める」雰囲気づくりをすることは非常に大事なこと。
 
そうした意味が込められてもいるであろう杉本知事のこのお休みには意義があると、勝手に感じたところです。
 
このような休みひとつとっても、会社や庁内、さらに言えば社会全体の意識改革が必要である訳ですが、例年と異なるコロナ禍で強く感じた「家族との時間」、「自分時間」など、「普段の当たり前」の大切さを忘れずに過ごしてしていきたいものです。
 
さて、そうは言えども、年末最後までキッチリと業務遂行いただける存在があって社会が回っていることに対しては大いに感謝すべきもの。
 
私にとっては、いつも議会を支えていただいている議会事務局の皆さんがその存在のひとつである訳ですが、昨日夕刻には自宅に事務局さんからFAXが。
 
FAXには、静岡地方裁判所浜松支部より敦賀市に対し、「敦賀きらめき温泉リラ・ポート(以下リラ・ポート)」の前指定管理者である「(株)浜名湖グラウンドゴルフパーク」が破産手続を開始した旨の通知があったとあり、手続きの開始日時は、令和2年12月22日午後3時であるとのこと。
 
以前の議員説明会や一般質問でも多くの議員が取り上げてきたように、この浜名湖グラウンドゴルフパークには、多額の入湯税滞納問題があり、この破産手続き開始によって、回収出来る見込みは極めて低く、逆に市にとっては「不納扱い」となる可能性が極めて高くなったと言えます。
 
市においては、弁護士と連携し、あらゆる手段を検討しているところとの考えが示されていますが、利用者が納めた税を前指定管理者が預かっている形の入湯税であることからすれば尚のこと、法的措置も含め、強い姿勢で今後対応されるよう、引き続き私も確認していく所存です。
 
こうして振り返ると、この「リラ・ポート」の指定管理の問題を巡っては、昨年秋からの敦賀市議会初となる「百条委員会」設置に始まり、委員として私も参画をし、今年3月定例会で報告するまでに多くの時間を費やし検証したこと、並行して前指定管理者による2月の突然の休業、3月の指定管理者取消しと続き、現在においても市の「第三者検証委員会」や「今後のあり方検討会」において、今後の運営方針などの検討がされていること、そして仕事納めに届いた、この「破産手続開始」の通知を踏まえれば、私にとっても敦賀市議会にとっても、「リラ・ポート」に始まり、「リラ・ポート」で終わる一年であったようにも思えます。
 
「コロナ禍」ではありませんが、この「リラ・ポート禍」。
 
コロナは去っていくことが望まれますが、リラ・ポートは戻ってきてくれることが強く望まれている訳であり、長期間に亘りお待たせし続けている、この市民の大きな期待には、来年一日でも早く応えねばなりません。
 
冒頭から仕事納めのことを記載していますが、議員には昼も夜も、平日も休日もありません。
 
リラ・ポート(リラ・グリーン含む)を始め、そうした市民の声をしっかり汲み取り意見反映していけるよう、この年末年始も今一度気を引き締め活動にあたっていきます。
 

【写真は以前に撮影した「再開」を待つリラ・ポート」。来年こそ暗雲を取り払うべし。】