2019年10月11日
世界に誇るノーベル賞。そして日本の技術開発 。
リチウム電池開発でIT社会発展に寄与した吉野彰旭化成名誉フェローがノーベル化学賞を受賞。
日本の科学技術力が認められるというのは、国民の一人として大変誇りに思うとともに、これまでの粘り強い研究と大きな成果に対し、心より敬意と祝意を表したいと思います。
ノーベル賞受賞のニュースに心躍らせつつ、昨日は、幕張メッセで開催されている「農業WEEK2019」にて、次世代農業や6次産業化などについて学んできました。
本来、商談のための展示会として、農業分野としては日本最大680社が出展するというイベントだけあり、会場内は熱気にあふれるものでした。
私は、午前・午後1時間づつ、お目当ての特別講演を受講した後、会場内の展示説明を回りました。
お目当ての特別講演テーマは次の二本。
「ヤンマーが考える未来の農業」
「ドローン産業の現状及び農業用ドローンの課題」
「ヤンマー未来の農業」では、ICTを活用したFarm Manegementとし、まさに「下町ロケット・ゴースト」に登場したロボットトラクターを始め、農業指導から生産・販売・流通までをITでつなぎ、効率的に管理していくというもの。
「ドローン産業」に関しては、空の産業革命と呼ばれる時代の中、官民連携して技術開発や規制整備に取り組んでおり、合言葉は、「ドローンをトラクター並みの農業機具に!」。
より安全性と信頼性を高めつつ、AI技術により「鳥のように飛行するドローン」を目指しているとのことでした。
こちらの特別講演に関しては、追ってブログのほうで詳細報告をしたいと思います。
また、展示会場においては、特に関心のあった「次世代農業EXPO」を中心に歩き、
・クラウド型農業管理システム
・タブレット運用完全自動航行ドローン
・ドローン、衛星による生成管理
・AIロボット選果システム
・LED人工光型植物工場システム
・農業ハウスの統合環境整備システム
・モーターアシストスーツ
など、ここでは到底書き切れない新たな技術(既商用ベース)が展示され、担い手不足の農業をいかに効率的に、作業負担軽減の視点で大企業・中小企業が競い合い、ITによる自動化や新技術を積極導入していることに本当に驚きました。
皆さんにおかれては、項目だけでは、意味がさっぱり分からないと思うので申し訳ないのですが、とにかく「次世代農業」とは何を意味するのかを肌で感じることが出来ました。
あと、鳥獣被害対策に最も効果的なのは「蜂」ということを発見し、既にJR東日本管内で実証したシステムを開発された会社の方ともお話しすることが出来、これは敦賀でも北陸線でも活かせるものと感じました(JR西日本も把握されていると思いますが…)。
以上、ご報告が長くなりました。
さいごに、特別講演でヤンマーの開発統括部長さんが仰っていたのは「農業に誇りを」の思い。
電力は「電力マン」、鉄道は「レールマン」、いずれも誇りを表す言葉。
ノーベル賞までとは行かずとも、この「誇り」を持ち続けることで日本の技術力は世界に「誇る」ものであり続けると、幕張メッセを後に確信した次第。