2020年9月10日
一般質問終了。世界に発信する個性あるまちを目指そう。
敦賀市議会は、昨日から一般質問が始まり、この日は6名の議員が登壇。
私も5番目に登壇させていただきました。
スポーツの世界では、コロナ禍での「無観客」からやや脱し、人数を限定しながら「有観客」にシフトしていて、選手からは「身近で応援してくれるのは力になる」というコメントもある訳ですが、昨日は何と、私の質問を傍聴をしに労働組合の仲間が議場に駆けつけてくれ、たった一人ではありますが、スポーツ選手の気持ちが分かった次第。
また、複数の市内外の方からは「ネット中継で応援してるよ」などとの連絡を事前にいただき、議場におられなくとも関心を持っていただいていることに感謝の気持ちで一杯になりました。
さて、肝心の質問の方ですが、16時から約1時間に亘り、「第7次敦賀市総合計画」をテーマに理事者と議論をさせていただきました。
昨日のブログでも概要を述べましたが、市の最上位計画の10年に一度という見直しの機会に接し、議員の立場として計画策定議論に参画出来ることを光栄に思うとともに、敦賀の将来のためしっかりと意見提起していく役割と責任を果たすべく質問にあたりました。
市の最上位計画というだけあって、「基本理念」や「基本構想」が見据える視点はまち全体の将来、「中期事業計画」で示す施策の範囲もあらゆる分野ということですので、今回の質問の狙いは、細かな施策のひとつ一つを捉える(いわゆる重箱の隅をつつく)のではなく、市が示す、敦賀の将来像に向けた大きな方向性や概念について真意を確認するとともに、私自身が考える点をひとつでも多く反映いただくこと。
また主要な分野の戦略や、政策の達成管理に用いる「重要成果指標」、一人でも多くの市民の声が反映出来る「策定プロセス」に関し、これに対しても私の考えを伝え、今後の審議に取り込んでいただくこと。
大きく言えば、その二つの狙いがあった訳ですが、この点に関しては、理事者との議論を通じ達成出来た部分もあれば、説明を聞き納得した部分もあり、自分の中では有意義な質問時間になったと受け止めています。
代表的な点だけご紹介するとすれば、ひとつは基本理念に掲げる「夢と希望に満ちた(まち)」とは何を意味するのか?との問いの部分で、私は①あらゆる世代の市民が活躍するば、必要とされる場があるまち(市長答弁と合致)、②発展に向けて絶えず変化や挑戦をし続けるまち、③誇れる歴史的経過や産業技術を踏まえ「世界」に発信していくまちの3点ではないかと考えを示したうえで、③「世界に発信」については、ダイヤモンド・プリンセス号寄港の際に「人道の港ムゼウム」で展示物を涙を流してご覧になる外国人を目の当たりにしたこと、粟野地区が誇る「スコップサウンズ」のスコップ三味線でのおもてなしが外国人と一体となり盛り上がったこと、そして最後は、このコロナ禍にあっても嘆くことなく前を向いて、敦賀高校の普通科・情報経理科で構成する「観光マーケティンググループ」が「敦賀」を国内外に向け発信(直筆手紙と折り鶴入りのメッセージを806通送付)し続けていることから、自身の考えに至ったことを紹介。
【やまたけにも届けられた敦賀高校からの折り鶴入りメッセージ。この取り組みは中部国際空港の公式Facebookでも紹介され、折り鶴は世界に羽ばたいていきました♪】
「世界なんてオーバーな」、「夢物語を言うな」と思われるかも知れませんが、私は真剣です。
「出来ない理由」を言った瞬間、それは「夢でなくなる」訳であり、特に敦賀高校生から刺激を受け学んだように、「世界にアプローチ」していくことは「やる気次第」で出来ること、そして「夢は語らずして実現なし」な訳であります。
ですので「世界に発信」を「挑戦」していくまちに位置付けることこそ、とりわけ若年層の方の敦賀への魅力が増すとともに市全体の活力にもなり、そのまちが元気であるということは自然と周りから人や企業が集うといった相乗効果も得られるというのが私の考えであります。
市からは「現戦略にも言葉は違うが考えは含まれている」(であったと思います)との答弁で、基本的部分に反映するまでの前向きとまではいきませんでしたが、この点については、少しでも各戦略部分に反映されるよう引き続き意見していきます。
また、市民の皆さんからも多くの意見があった産業分野に関しては、2018年6月に設立した「敦賀ものづくり懇話会」(市内12企業が参加)がそれぞれの有する高い技術やアイデアを集約した製品開発をすることで、まちの産業の起爆剤となり、そうした「新たなチャレンジ」をすれば、市外他企業も敦賀の地により関心を持って参入してきてくれるのではないかということを提言。
ちなみに、世界に誇る技術と言えば、東洋紡の繊維「ザイロン」は世界一の強度を持つと言われ、先日のテレビ番組「鉄腕ダッシュ」にも登場しています。
さらには、これまでの産業政策におけるベースである「原子力を基軸として産業の副軸化」との考えは次期計画でも踏襲していくのかとの問いに対しては、「踏襲する」、原子力は国策であり、次期エネルギー基本計画に対して立地自治体としてどのように意見していくのかとの問いに対しては、「全原協においても次期エネルギー基本計画に対し、新増設やリプレースなども含め検討すべきと確認しており、今後も意見していく」との答弁がありました。
これに関しては、「原子力人材や技術の継承、エネルギー自給率を高めるとの国家安全保障の観点からも、原子力と半世紀に亘り共存してきた敦賀市としての自負を持って意見いただきたい」と今後のアクションに対する依頼をさせていただきました。
内容がコアな部分を取り上げただけに、おそらく視聴いただいた皆さんから見て、大変分かりづらい、理解しづらい質問になったかと思い、ここでもより多くのことを解説・紹介したいのですが、これ以上はキリがありませんので、ここで止めておきます。
最後になりますが、質問でも意見した、私の「目指すべき敦賀の将来像」だけお伝えし、報告を終わらせていただきます。
市民の皆さんと考えを共感のもと、敦賀の持続的発展に向け「信念」と「情熱」をもって尽力する所存ですので、今後とも宜しくお願いいたします。
(やまたけの考える敦賀への思い)
この敦賀のまちは、歴史や自然、文化に加え、港に鉄道、陸路の拠点と交通の要衝であり、さらに地元に根差す産業があります。
そんな発展の可能性が大いにある自慢のまちを、他の都市と似たり寄ったりの特徴のないまちには絶対にしたくありませんし、すべきでないと考えます。
つまり、目指すべきは、この好条件揃う敦賀をオリジナリティとブランド力あふれるまち、それこそ「世界にひとつのオンリーワン」の個性ゆたかなまちにしていくことだと考えることから、私自身そうした思いをもとに今後も意見提起に努めます。
以上