2020年7月2日
お子さんからお年寄りまで、皆がまちづくりのアイデアマン
夏の甲子園大会の中止決定を踏まえ、福井県高野連が独自に開催することを決めた「福井県高校野球大会」。
今月18日から始まるこの大会に向け、昨日は抽選会(代理抽選)が行われ、組み合わせが発表されました。
我が敦賀勢は、敦賀高校が福井商業、敦賀工業が金津、敦賀気比高校は三国との対戦となり、1試合でも多く試合が出来ることを望み、心は熱く、声は静かに(コロナ対策)選手の奮闘を応援したいと思います。
さて、話しは変わり、まちづくりには「よそ者、バカ者、若者」の視点が大事と、良く先輩の北條正元敦賀市議が仰っていた事を思い出しますが、昨日の福井新聞にはまさにそんな記事が。
地方創生をテーマに探求学習に取り組む敦賀高校の2年生が、北陸新幹線敦賀開業に向けた敦賀市のまちづくりに関する講演を聞き学んだとあり、説明した市の担当者(新幹線まちづくり課)からは、約230名の生徒に向け、「若い世代ならではの提案を」と呼び掛けたほか、「自分たちが観光客だったらどんなまちに行きたいかの視点で考えて」と伝えたとありました。
講演を聴いた生徒からは、「新幹線で敦賀にどんどん人が来てくれると期待している。世界中の人に敦賀を知ってもらい、住みたいと思ってもらえるまちにする方法を考えたい。」と嬉しい言葉も掲載されていました。
生徒さんは今後、現場を見たり、市民や専門家の意見を聞いたりしながら学習を進め、来年3月に成果を発表するとあることから、どんなアイデアとなるのか大いに期待と楽しみを持って注目していきたいと思います。
このように、高校生など若い世代がこれからの敦賀を考えてくれることは本当に嬉しく頼もしいことであり、意見の吸い上げに関しては行政も議会も取り組みを行なっているところでありますが、彼等から提案されたアイデアをひとつでも多く採用し、実現出来るよう、それこそ我々の役割として対応していかねばと思うところであります。
また、先ほどの記事で市から「力を入れて整備している」と書かれていたJR敦賀駅周辺や市街地の国道8号、金ヶ崎周辺に関してですが、私が市民の皆さんと話していて意見を頂戴している中で、とりわけ良い意見が聞かれないのが「国道8号整備」。
「4車線から2車線に狭めて何考えとるんや」、「歩道だけ綺麗にしたって人は来んやろ」などなど、手厳しい意見ですがこれが大半の市民の皆さんの受け止めであることは実直に受けるべきかと。
【工事が進む国道8号空間整備工事(8月末供用開始予定)】
但し、私は、「仰る通りですね」と同調することは決してせず、8号バイパスが出来てからの本町通り側の交通量減や4車線であるが故の高齢者など横断時の危険解消(信号が青の間に渡り切れないなど)のため車線を減少させることの意味合い、歩道に関しては、整備で生まれる空間をイベントやケータリングなど市民利用することでアーケード街の活気につなげていくことなどを説明のうえ、最後に必ず「今後、生かすも殺すも自分たちのアイデア次第ですよ!」との言葉を掛けることとしています。
手前味噌かもしれませんが、こうお話しすると、100パーセント腹に落ちた訳ではないにせよ、ほぼ賛同側のスタンスに変わっていただけています。
趣旨や目的を正しく丁寧にお伝えすることと、ご覧いただきお分かりの通り、最後の言葉で「自分もまちづくりの当事者」であり、「他人事ではない」ことに気付いていただけることだからではないのかなと自己分析しているところです。
こうして考えると、批判のご意見も敦賀の今後を心配しているからこそ発せられる訳であり、貴重なもの。
先ほどの「生かすも殺すも」ではありませんが、あとはいかに老若男女を問わず「評論家からアイデアマン」にマインドチェンジしていただき参画してもらえるかが、活力と魅力あるまちづくりに向けては欠かせないことであるとともに成功の鍵を握るのだと考えます。
行政の皆さんもそのことは重々承知のうえで対応にあたられている訳ですが、私自身の立場でも同様、この「千載一遇」のチャンスを「必ずや生かす」ため、思いをともに行動し、ひとりでも多くの市民の皆さんに理解が得られるよう汗をかいていきたいと思います。