2020年10月8日
うろこ雲 野坂を越えて 未来へと
「うろこ雲 野坂を越えて 未来へと」
写真を撮影した時には、やや崩れ掛けてしまったものの、昨日の空には見事な「うろこ雲」。
空一面を覆い尽くす「うろこ雲」は、野坂山が小さい存在に思えてしまうぐらい壮大で、その力強さが未来に進む力のように感じた気持ちを詠んだのが、冒頭の句であります。
プレバトであれば、夏井先生に叱られるのでしょうが、こうして気持ちを句にしたためるというのも良いものですね。
こうして書きながら、天気に纏わることわざでは、「うろこ雲が出たら3日のうちに雨」、「ひつじ雲が出ると翌日雨」というように悪天の予兆を示すものがあるようでして、今朝の天気は見事に雨。
ということは、「うろこ雲」と思っていたものは、実は「ひつじ雲」であったのかと。。。
そうなると、この雲についてもう少し知りたくなり調べてみると、様々な雲をその形と出現高度によって分類し、国際的に同じ分類で運用されているものに「十種雲形」というものがあるとのこと。
10種類というとずいぶん細かいように思えますが、高さと形の組み合わせで分類されていて、雲の形の分類は、空一面に薄く層状に広がる層雲と、ひとつひとつの雲が丸い塊になっている積雲の2種類。
さらに雲が出現する高さは、高度5,000m以上の高さに現れる上層雲、高度2,000mから7,000mくらいの高さに現れる中層雲、最も低いところに現れる低層雲の3種類に分けられ、これらを組み合わせた形で10種類に分類されていることが分かりました。
昨日の「うろこ雲」と思った雲は、「ひつじ雲」と同じ「巻積雲」あるいは「高積雲」に分類され、つまり比較的高い空に現れる雲だそうで、形や大きさの揃った小さな雲が等間隔で広がる姿が魚のうろこのように見えたり、ひつじの群れのように見えたりすることから、そう呼ばれています。
他にも、魚のサバの模様のように見えることから「サバ雲」、イワシの群れのようにも見えることから「イワシ雲」とも呼ばれるようですが、魚に例えられることが多いのは、元々、天候に大きく左右される漁師さんが言い習わしたものとも言われていることからすると妙な納得感があるもの。
雲ひとつとっても、調べてみると面白いものですね。
話しを元に戻しますと、「うろこ雲」に「ひつじ雲」、両方に共通するイメージは「群れ」。
冒頭の句にある「未来」の言葉につなぐには、「独り」ではなく「皆んな(群れ)」で力を合わせて進む必要があるということで、結論は両者正解ということにしておきたいと思います。
こうして様々な雲が見えるようになってくるのは、空気が乾いて澄み、上空まで見通しが利くようになる「秋」だからだそうで、俳句の世界では「うろこ雲」なども秋の季語になっている訳ですが、実は「台風」も同じく秋の季語。
台風に関しては、この週末に掛けて「台風14号」が接近するところでありますが、その先にある台風一過の「秋晴れ」を穏やかに迎えられるよう、大きな被害なきよう願うところであります。
本日は、ベタな句に始まり、にわか知識の雲の話しで失礼しましたが、そうして視点を変えてみると人生色んな楽しみ方があるということでご容赦願いたく。
引き続いてのご愛読を宜しくお願いいたします。