【金ヶ崎プロジェクト】公園・駐車場の基本設計平面図を公表

ブログ まちづくり

昨日午後は、気比史学会の第49回定期大会を開催。
 
議案では、2年任期の役員体制も承認され、私は引き続き事務局長を務めることとなりました。
 
昭和52(1977)年の設立から約半世紀続く、市民歴史団体「気比史学会」を何としてでも継承していこうと、同世代の皆さんで立ち上がった時の気持ちそのままに、豊富で悠久の敦賀の歴史を“楽しく学ぶ”とともに、より多く、そして多世代の市民の皆様に知っていただける活動を展開してまいる所存です。
 
また、設立以来の会是「過去に学び 未来に期待し 今日に生きる」は、今では私の人生訓。
 
この考えを基にしてから、私自身、ポジティブ思考になったと感じるところであり、人生を生きる上において、また議員活動にも活きるものと考えるところ。
 
そうした思いの中で、今後も活動を展開していきますが、皆様方におかれましてはぜひ、当会の活動にお気軽に参加、あるいは会員として入会いただけますようよろしくお願いいたします。
 
さて、歴史にも大いに関係する、古より交通の要衝である敦賀を表す代名詞は「鉄道と港のまち」。
 
意味はこれまでのブログでも述べているため詳細は割愛いたしますが、古墳時代から大陸に開けた港を有する敦賀は、近代にあっては日本の発展と国益につなげるべく、敦賀港と鉄道を結ぶべしと、実際、明治政府が立案した鉄道敷設計画に「琵琶湖より敦賀に至る」と計画され(新橋ー横浜間と並ぶ3支線に挙げられる)、明治15(1992)年に日本海側では初の鉄道が開通(柳ヶ瀬隧道入口〜金ヶ崎)したことから、その歴史をまさに表す、言わば敦賀の歴史を体現する言葉となっています。
 
ここに挙げられる「金ヶ崎」は、明治期には欧亜国際連絡列車により、新橋からヨーロッパまでを結ぶ発着点となった、「鉄道と港のまち」を語る意味で、歴史や趣を残す最も重要な場所といえ、現在、市が進める、金ヶ崎周辺魅力向上デザイン計画(令和5年11月22日策定・公表)に基づく、旧敦賀港線跡地を中心とする公園及び駐車場の整備に高い注目が集まるところです。
 
そうした中、23日には敦賀市まちづくり観光部長名にて、『金ケ崎周辺魅力づくり事業における公園・駐車場の基本設計平面図について(報告)』のタイトルで、先の整備に関し、本年2月5日の基本計画(案)に関する市民説明会で挙げられた意見等を参考に取りまとめた「基本設計」をとりまとめたとの報告がありました。
 
なお、公園・駐車場の基本設計平面図については、北公民館において展示するほか、市ホームページでも掲載し、広く市民に周知を図るとしており、実際、掲載された平面図については以下のとおり。
 

【市HPにも掲載された「金ヶ崎エリア基本設計平面図」(Copyright)OMA無断複製転載を禁止します】
 
市HPにも記載のあるよう、「基本設計平面図のレイアウトは、今後の実施設計により変更となる場合があります」としており、2月5日の説明であった意見の中でも、比較的影響の大きい事項については、取り扱いを検討している段階と伺っている訳ですが、私自身、2月5日の説明会資料、そして上記の案を拝見するに、旧敦賀港線のレールや転車台など、鉄道遺産を保存・配置することを評価するものの、他のコンテンツを含め、いずれも静的なものばかりであり、先の「鉄道と港をつなぐ」歴史を再現、当時の情景が浮かぶ場所にするためには、動的なものが要るのではないか。
 
また、公園の魅力や集客力向上という観点からも、子どもが楽しめる(=親も楽しめる)コンテンツを加えることで、より一層価値が高まると考えることから、ぜひとも「ミニ鉄道」施設の設置をと、具体的な案をもって市に直接要望しているところ。
 
なお、私が「ミニ鉄道」に拘るのは、2022年6月に、金ヶ崎エリアへの「ミニ鉄道」設置を視野に行った、同緑地エリアでの社会実験(私も運営を補助)により、ある種の成功体験と必要性を確信したからであります。
 
その時の様子は写真でご覧いただいた方がお分かりいただけるかと思いますので、以下に数点ご紹介いたします。
 




 
こちらは、2月5日の説明会はもとより、従前から要望の声が挙がっていたほか、聞き取り調査をするに、「敦賀・鉄道と港」まちづくり実行委員会からも20年近く前に市に要望した経過があるとのこと。
 
こうした経過や趣旨を踏まえ、市においては、設置に向け前向きに検討いただけるものと認識していますが、いずれにしても重要なのは、敦賀の代名詞となるエリアは、説明書きなどなくとも「敦賀の歴史を感じる」ものでなくてはならず、ひいては敦賀市民が誇れる、シンボリックな場所にしなければならないと思う次第。
 
基本設計から詳細設計に入る段階で、ここからさらに良い計画にしていくため、私自身、市民の皆様の声も踏まえ、趣旨に則した提案をしていく所存です。
 

【先般発行の「やまたけNEWS(第24号)」にも掲載した、昭和初期の金ヶ崎桟橋。「ミニSL」があることで当時の情景が浮かび、古から大陸とつながる敦賀の歴史を感じることができると思うのは、私だけでしょうか?】