2025年2月6日
『金ヶ崎周辺魅力づくり事業 公園整備基本計画(案)』の市民説明会が開催される
2月2日のブログでお声掛けしました『金ヶ崎周辺魅力づくり事業 公園整備基本計画(案)』の市民説明会。
趣旨や概要については、以下再掲のとおりですが、昨日は19時から、プラザ萬象小ホールにて開催されました。
→2月5日は「金ヶ崎周辺魅力づくり事業」の市民説明会(2025年2月2日ブログ)
今シーズン最強の寒波襲来、吹雪の中での開催となり、参加者を心配していましたが何のその。
人数まではカウントしていないものの、準備した席がほぼ埋まるほどの参加があり、関心の高さを感じたところ。
説明会では冒頭、市のまちづくり推進課よりご挨拶と趣旨説明があったうえで、パワーポイント画面に沿って15分程度、
1.金ヶ崎地区について
2.金ヶ崎周辺魅力向上デザイン計画について
3.金ヶ崎周辺エリアの整備について
説明があり、その後、意見交換に。
【説明会で配布された資料】
なお、説明の中で、以前に伺った赤レンガ倉庫の横に設置の「キハ」の鉄道公園移設に加え、本町第3公園の蒸気機関車「C58」も移設するとあり、これまで移動は不可と言われていただけに、この説明に驚いた次第です。
意見交換の場ではまず、「この説明会はどういう位置付けなのか。意見は反映されるのかも分からない。」との問いに対し、市からは「基本計画案の段階でご意見をいただいて、今後基本設計・詳細設計に進む中で反映していきたいと考えている。今の段階でそれはダメだという考えはない」と広くご意見を伺う機会であることの回答がありました。
その後、いわゆる「鉄道公園」の基本計画(案)に対し、参加者からは次々に手が挙がり、多くのご意見、アイデアがありましたので、以下抜粋にてご紹介します。
※それぞれのご意見に対し、担当の皆さんは丁寧に対応されていたものの、前述のとおり、現段階では「承る」あるいは「今後検討したい」との受け答えががほとんどでしたので、回答については割愛いたします。
<主なご意見>
◉自分たちの金ヶ崎エリアはどうなってしまうとの声を聞く。観光振興の観点と地元市民にとってのバランスをもって検討いただいていると思うが、その辺りの説明をお願いしたい。
◉市民が理解しながら進むようお願いしたい。
◉金ヶ崎の歴史。悲史という言葉は使わず、今は「恋の宮」。できればそういう部分を生かして欲しい。金ヶ崎公園と金崎宮をうまく結び付けていくことはできると考えている。
◉金ヶ崎周辺整備に関しては、これまでも計画があったが何度もポシャったことを経験している。本当にちゃんとやってくれるのかという心配がある。
◉金崎宮の駐車場をロータリー式(大型バス)にして欲しい。
◉鉄道公園の引き込み線(廃線敷)は生かして開発していくのか。
◉イベントでのミニSLは、子どもや親子連れで賑わっている。鉄道公園にもぜひミニ鉄道を。(鉄道公園内の)桜公園やメモリアル公園を一周するような、300メートル程度のミニSLコースを設置いただきたい。大分県の豊後森機関庫公園のレイアウトも参考に。
◉ミニSLに関しては、費用対効果はないと思うが、他の県では成功している団体もたくさんある。クロスランド小矢部は料金を取って運行している。子ども達の興味が湧くような鉄道公園を作っていただきたい。
◉メモリアル公園が書き込まれているが、出来上がったら終わりというふうにはして欲しくないので、どんどん刷新していけるようにして、ここに来れば金ヶ崎の歴史が分かるという施設にしていただきたい。
◉金ヶ崎〜天筒山〜中池見湿地を走ったりしているが、県内外から、特に「海なし県」から多くの方が訪れている。残念なのは、景色を見ながら休憩するスペースがないこと。
◉観光客を優先するのではなく、敦賀市民のことを一番に考えて、整備を進めて欲しい。敦賀市民が行きやすく、ちょっとした休憩ができてリピーターとなるような場所にして欲しい。
◉幅広い年齢層が行けるような場所にして欲しい。
◉地元の皆さんが、「金ヶ崎は良いところだ」と言える場所にして欲しい。
◉回遊性、周遊性を考えるのであれば、ノースパーキングから鴎ヶ崎(かもめがさき)ショートカットでつなぎ1周できるようにすれば、金崎宮との一体感につながる。
◉鉄道遺産を活用できる場所にしたいとある。軌道は埋め込み型でも良いので残して欲しい。
◉金崎宮に行く人が増えると思うが、バリアフリーの考えは。観光バスで来たものの、あの階段では行きたくても行けないという人もいるのではないか。
◉屋内施設的なものは計画しているのか。ファミリー層のことを考えると、子どもが屋内施設で遊べると良い。
◉金ヶ崎の町内は高齢化している。人口を増やして、こういう計画を進めていただきたい。
◉C58とキハを移設するとあったが、移設展示する際は屋根をつけるなどして大切にして欲しい。理想は長浜のように。キハを見た鉄道ファンからは「かわいそうだ」との声が挙がっている。
◉海辺なのに、金ヶ崎の桜は「磯の匂い」がしない。見えない魅力なので、そのあたりも生かしていただきたい。
◉このあたりは非常に風が強いので、一度調べていただきたい。移設する機関車をどこに置くのかの参考にもなる。金ヶ崎特有の風、塩気と匂いを生かせばいい公園になるのでは。
ざっとメモした主なご意見は以上。
以前より、ぜひミニSLを設置すべきと考える私ですが、こうして様々な角度からのご意見・アイデアは勉強になった次第です。
この日は、市議会議員の皆さんも多く参加されていましたが、今後の議員説明会や一般質問などでも建設的に意見していければと考えます。
こうして説明会が終了したのが20時26分。
その後、熱心な参加者と会場外で話していましたら、家に着いたのが21時過ぎ。
寒さも時間も忘れて?話せることの裏返しは「期待」であり、名実ともに、歴史と鉄道遺産を生かした「世界と未来に開く鉄道と港のまち」の形成に資する「鉄道公園」にせねばと、思いを強めた次第です。
【気温が氷点下となるなか帰宅。今朝は凍結注意です。】