2025年5月13日
『バトンは敦賀へ。走れ大阪へ。』
本日の話題の前振りとまで考えた訳ではありませんが、敦賀から福井まで、最速17分で行けるようになった「北陸新幹線」。
昨日のブログでは、まさに「タイム イズ マネー(時は金なりと肝に銘ずること)」と、その効果を実感していることを述べたところです。
その上で、「前振り」と書いたのは、ちょうど昨日12日に、北陸新幹線の沿線自治体でつくる「北陸新幹線建設同盟会」の大会が、東京都内で開催されたから。
国などへの要望書を決議する北陸新幹線建設同盟会の大会をめぐっては、石川県が事務局の福井県に対し「米原ルートの再検討」を要望書に盛り込むよう求めたことから、同盟会の対応に注目していましたが、結果、大会では、小浜・京都ルートを前提に敦賀ー新大阪間の早期の全線開業を目指すことなどを盛り込んだ要望書を満場一致で決議しました。
なお、石川県の国会議員や県議会議員らは採決の前に退場したとあり、正しくは、この方々を除き「満場一致」ということになろうかと存じます。
また、石川県の馳知事は米原ルートへの再検討を求める要請を出したものの、決議には賛成し、小浜・京都ルートの整備に向けて政府や自民・公明の与党が京都府や大阪府の理解を求めていくべきだとの考えを示したとのこと。
大会は、同盟会の会長を務める杉本福井県知事のほか、沿線各自治体の首長や国会議員ら約330人が参加するだけに、その会場の雰囲気はさぞ緊張感高まるものであったことを想像するところですが、私にとっては当たり前のこととはいえ、決議文に「米原ルート」の文字が載らなかったことに安堵した次第です。
この決議文には、「小浜・京都ルートでの早期全線開業」に向け、京都府の課題解決に国が全力を挙げて取り組むことや安定的な財源の確保、早期の詳細ルートの決定、などが盛り込まれましたが、石川県の懸念を払拭する意味においても、とりわけ京都府の課題について、地元選出の国会議員などが中心となって、しっかりとした対応を切にお願いいたします。
杉本知事は、「沿線住民の意見やルート問題と様々な議論が山積しているが、その上で、今日本が何をすべきかが問われている。国家百年の計を政争の具にしてはいけない」と熱弁をふるったとありましたが、関西広域連合長の滋賀県・三日月知事が述べたのは、「私たちが望んでいるのは小浜・京都・大阪を早くつなぐことで、米原ルートについては望んでも求めてもいないということを明確に申し上げておく」。
ここでも、「米原ルートはあり得ない」ことを確認しておきたいと思います。
ブログを書くにあたり、「北陸新幹線建設同盟会」のホームページ(HP)を見ると、
子どもたちの未来のために、
1日でも早い京都・大阪までの全線開業を目指して。
の言葉がありました。

【残る敦賀・新大阪間は約140km。開業すれば、東京と大阪を結ぶもう一つの新幹線になります。(北陸新幹線建設同盟会HPより引用)】
半世紀前の先人が、こうして新幹線効果をもたらせてくれたよう、今を生きる、とりわけ政治の場に携わる者が果たすべき役割と責任は極めて大きいものと、あらためて認識するところ。
加えて、同HPにあった、北陸新幹線早期全線開業キャッチコピーキャンペーンの最優秀賞は、『バトンは敦賀へ。走れ大阪へ。』。
「敦賀以西」の意味は、「小浜・京都ルート」であることを今一度書き置き、本日のブログといたします。






