「非常に悔やまれる」との言葉から思う教訓

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昨日は、明け方の激しい降雨により増水した「笙の川」の状況をお伝えしましたが、結果、最高水位は7:00時点の「2.30m」。
 
「はん濫危険水位(危険水位)」が「2.50m」にあと20cmまで近づいたものの、その後雨が止むと同時に水位も低下に転じ、大事に至ることはありませんでした。
 
警報表示にある「避難判断水位(特別警戒水位)」の「2.10m」は超えはしたものの、市においては関係機関と緊密な連携を図りつつ、それ以前からの水位増加の兆候や雨雲の動き、雨量などの予測を総合的に分析し、対応を決定するものであり、この日は低下に転じるとの判断がされていたとのこと。
 
自分で情報収集をし備えておくことも重要ではありますが、「避難指示」など重要な行動を決定するにあたっては、こうした専門家によって適切な判断がされるということも改めて認識した次第です。
 
それにしても、水位は低下したとはいえ、笙の川河口に足を運んでみると、普段とは異なる茶色に染まった海。
 
そして何と、ネッシーのように(死語かも)首を出すかのように大木が運ばれていました。
 

【笙の川河口堤防より気比の松原方面を見る。中央に首を出しているのは大木。】
 
昨日の雨でさえ、このクラスの木を運んでくる水流になるということは、テレビの映像で流れる九州や岐阜の状況は幾ばくか、恐ろしいまでの自然の力を感じざるを得ませんでした。
 
さて、その九州、とりわけ熊本県南部の豪雨被害に関しては、氾濫した「球磨川」の「ダム建設」による治水対策について、「ダムによらない治水を目指してきたが、費用が多額でできなかった。非常に悔やまれる」との蒲島熊本県知事のコメントなどが報道されているところです。
 
「日本三大急流」として知られ、過去にも水害に見舞われたことから「暴れ川」の異名も持つ「球磨川」の流域の治水対策を巡っては、昭和40年まで3年連続で起きた水害を機に治水ダム計画が進んだものの、地元の反対を受けて中止。
 
その後、国や流域自治体、地元住民で治水対策を協議し続けてきたものの、抜本策が打ち出せないまま今回、想定を上回る甚大な豪雨被害が起きたとの経過を辿ったとのこと。
 
費用と治水対策と言えば、民主党政権時代の「スーパー堤防」や「八ッ場ダム」建設に関する議論が思い出されるところでありますが、ここでは住民理解というのが一つのネックであったこともあり、何とも言い難い心境であります。
 
ある河川工学教授によれば、「ダム以外にも田畑など『安全弁』となる氾濫地帯をつくるなど、人的被害を最小化するため流域全体での治水対策を早急にとる必要があった」と指摘しており、これは被害を最小限に食い止めた「多摩川」の成功事例が記憶に新しいところ。
 
治水対策を論じるほどの知識も経験も乏しい私がこれ以上述べるのは止めますが、やはり「事実」として経験した歴史的な災害を踏まえ、「現実的で有効性」ある対策であれば、確固たる覚悟を持って「政治判断」せねばならないというのが、今回の痛ましい事例さらには熊本県知事の言葉を踏まえた教訓であると認識するところであります。
 
「対岸の火事」にせず「自分ごと」として捉える。
 
引き続きこの思いのもと、「非常に悔やまれる」とは絶対にならないよう、現在、そしてこれからの「我がまち」の対策を今一度確認する所存です。
 
※参考まで、7月7日に敦賀市が公表した最新の「笙の川、井の口川水系洪水ハザードマップ」をリンクしますので、是非ともお住まいの地域の浸水予想、避難場所等をご確認いただければと思います。
 →→→「洪水ハザードマップ」へのリンクはコチラから