「野党としっかり議論してから解散」のお考えはどこに

ブログ 政治

昨日の敦賀市議会は、予算決算常任委員会(分科会)を開催。
 
総務民生、産経建設、文教厚生の3つの分科会に分かれ、令和5年度の決算議案について審査しました。
 
所属する文教厚生分科会では、福祉保健部、教育委員会、市立敦賀病院関係について審査。
 
議会の次の日程は、補正並びに決算認定に関わる分科会長報告から採決までを行う、10月4日の予算決算常任委員会(全体会)となりますので、他分科会での議論も会派内で共有のうえ、判断に臨む所存です。
 

【分科会を終えた自席にて。産経建設分科会の審査はまだ続いていました。】
 
さて、昨日召集された第214臨時国会にて、衆参両院で自民党の石破茂総裁が第102代首相に指名され、内閣を発足させました。
 
石破首相は9日に衆院を解散し、衆院選を「15日公示、27日投開票」の日程で行う方針で、臨時国会では所信表明演説と代表質問は行うものの、予算委員会での十分な審議は行われない見通しとなっています。
 
衆院解散に関しては、まだ総理になっていない時期に、石破総裁が解散総選挙の日程を表明したことを疑問視する声が挙がっています。
 
「総理になるのは間違いないからいいだろう」と考えたのかもしれませんが、「解散」は、衆議院議員全員の身分を解く、憲法上認められた最も強力な内閣(総理大臣)の権力行為であり、それを、その権限と地位を有しない者が口にすることの問題をあまりにも軽く考えているとの識者の意見に共感するところ。
 
国民民主党の玉木雄一郎代表はこれに、「それこそ権力者の思い上がりで、こうした手続きを守らないことが重大な権力の暴走につながる。事は憲法が定める権力統治の基本ルールに関することであって、決して蔑ろにすべきことではない。」とし、「石破総裁の標榜する『ルールを守る自民党』が早くも崩れている。」と。
 
また、予算委員会などを経ずに解散総選挙を行うことに対しては、Xで以下のポストをしています。
 
<以下、玉木代表のXポスト>
 
国民に信を問う上で判断材料を提供するのは首相の責務である。論戦が不十分でよいのだろうか。「国民に正面から向き合い誠心誠意語っていく。逃げずに実行する内閣にする」と述べた。にもかかわらず、実際には丁寧な質疑を避けようとしているのは残念である。
 
自民党の石破茂新総裁が、解散総選挙を表明した。我が党としては、堂々と受けて立ち、議席拡大を図りたい。
 
ただ、総裁選の最中も、野党としっかり議論してから解散すべきと言っていたのに、言ってることとやってることが違うのではないか。「約束を守る自民党」どころではない。政治とカネの問題も解決できないだろう。
 
何より、能登地方の豪雨災害に対応する補正予算の編成が急務だ。株価も急落し、マーケットの不安も広がっている。やるべき審議はしっかりやってから信を問うのが筋ではないか。
 
こんな状況での解散総選挙には、かつての石破さんなら反対の声をあげていただろう。
 
自民党を変える前に石破さんの方が先に変わってしまっている。
 
<引用終わり>
 
石破総理が変わったのか、組織が変えたのかは知る由もありませんが、船出がこれでは、この先も危惧するところ。
 
「信なくば立たず」
 
総理総裁が変わり、政治資金問題で失った信頼を真に取り戻すべきところ、立つべきはずの「信」が既に崩れ始めている気がしますが、皆さんはどうお受け止めでしょうか。