2024年11月11日
「災害に備えるまちづくり」は「訓練」から
昨日は、先般ご紹介した令和6年度 敦賀市総合防災訓練ならびに我が町内の防災訓練。
まず、町内の訓練では、副区長の立場から防災対策本部の広報担当部長として参加。
訓練想定の9時地震発生を受け、「無事」であることを示す「黄色いリボン」を玄関にくくり付けた後、会館に集合。
対策本部長である区長の指示に従い、防災部を始め、各班ともに行動を開始するとともに、住民の皆さんはそれぞれ決められた避難場所に集った後、原子力機構グラウンドまでまとまって避難しました。
9時40分頃には、全10班が避難を完了しましたが、役員を含め、グラウンドへの避難訓練参加者は「171名」、先ほどの黄色リボンで安否確認に参加されたのは「363戸」。
【グラウンドに避難した訓練参加者の皆さん】
安否確認には世帯数(499戸)ベースで「74%」と多くの皆さんに参加いただきました。
【黄色いリボンは「家族無事」の印】
集合した後は、本部長からのご挨拶に続き、敦賀美方消防組合による消火器使用訓練および心配蘇生訓練が行われ、より一層の災害に対する意識、知識向上につながったと感じた次第です。
【小さなお子さんも参加した消火器訓練】
町内の訓練がほぼ整ったところで中座をし、市の総合防災訓練へ。
こちらは敦賀湾を震源とする震度5強を観測する地震発生を受け、8時20分に「警戒レベル4」の避難指示が、東郷地区、中郷地区、愛発地区に発令された想定で訓練を実施。
対象地域の住民の皆さんは、開設された各避難所(公民館)へ避難されるとともに、10時からは、体験・展示ブース訓練(東郷公民館)が行われました。
会場への到着は10時40分頃になったため、ドローン輸送訓練や給水管作業訓練など、一部終了していたものもありましたが、電力復旧作業関係展示(北陸電力)、防災用品・備蓄物品展示、ペット同行避難啓発展示、炊き出し訓練、給水訓練など、それぞれのブースでお話を伺いしながら会場を回った次第。
その中で、災害用伝言サービス「171」の存在は知っていたものの、NTT西日本さんのコーナーでは、実際に安否の録音登録・再生を体験。
写真は体験用の機材ですが、災害時に家族が「171」にダイヤルし、行方が分からない私の携帯電話あるいは固定電話の番号をプッシュすれば、録音が再生されるものであり、ぜひ皆様にも覚えておいていただければと思った次第です。
【災害用伝言サービス「171」の体験機】
また、福井県に1台しかないという「起震車」による地震体験コーナーでは、「南海トラフ地震」モードでの揺れを体験。
何かにしがみついていないと座ってもいられないどころか、実際にこの揺れに襲われたらと考えたら恐怖を感じたところであり、こうして「震度○」は「これぐらいの揺れ」と認識しておくことはやはり重要なことと、貴重な経験を得たところです。
【起震車は、例えば「東日本大震災モード」など、過去に発生した大地震の揺れを再現できるとのこと。】
訓練の最後には閉会式があり、その中で市災害対策本部長である米澤市長、力野福井県議会議員、野路嶺南振興局危機管理幹が揃って仰っていたのは、県内の他地域に比べ、敦賀市の訓練は地域の参加者が多いということ。
先の、ひばりケ丘町での訓練然り、災害対策で言われる「自助、共助、公助」に加え、大事なのは「近助」。
いざという時に、身近な者同士が助け合える環境があるとないとでは、最悪の場合、生死を分けることになるかもしれないとの思いのもと、議員の立場より前に地域の一員として、地域の防災力を高め、今後も「災害に備えるまちづくり」に努めてまいります。
結びに、訓練に参加された皆様、準備や運営にご協力いただいた関係者の方々、大変お疲れ様でした。