2025年6月24日
「敦賀市議会ハラスメント防止条例」が可決
令和7年第2回(6月)敦賀市議会定例会が、昨日閉会。
「梅雨の中休み」から明けたと思えば、雷鳴轟き、時折強い雨が降る天気のなか、本会議を10時に開会。
まず、最終日に提案のあった第75号議案「敦賀市教育委員会委員の任命につき同意を求める件」について即決(可決)した後、第59号議案「令和7年度敦賀市一般会計補正予算(第2号)」から第74号議案「敦賀市立小中学校学習用端末購入の件」までの16件について、各委員長報告から採決までを行いました。
あらかじめ討論通告のあった議案は4件。
私も会派を代表し、第67号議案「敦賀市水道事業給水条例の一部改正の件」について、委員長報告に賛成(原案に賛成)の討論を行いましたが、結果、討論のあった議案を含め、すべてを提案のとおり可決した次第です。
※討論全文は別に掲載します。
また、今定例会のトピックスは、議員提出のB議案第5号「敦賀市議会ハラスメント防止条例」を全会一致で可決したこと。
昨年の9月定例会で峻正会(当時)から同議案が提案され、結果否決となったものの、敦賀市議会として必要なこととし、以降、議会運営委員会にて協議してきたことは、これまでご紹介してきたとおり。
今定例会初日に議会運営委員長より提案がされ、条例を補完する「要綱」も整えた上で、昨日可決となったことに、ある種感慨深い思いがしたところです。
なお、条例は制定がゴールではなくスタート。
ステップごとの議論によりプロセスを経て、敦賀市議会の総意をもって制定したものであり、条例に“敢えて”記載した以下の前文の思いを胸に取り組んでまいる所存です。
<敦賀市議会ハラスメント防止条例 前文>
ハラスメントは、個人の尊厳を著しく傷つける人権侵害であり、職務へ の支障にもつながり、市民のための健全な議論を妨げ、ひいては市民サービスを低下させ、議会の社会的信用及び信頼を失わせる行為である。
議会は市政発展のために議論する場であり、二元代表制の下、市民から負託を受けた代表者たる議員は議会での議論を通じ、意思決定を行い、役割を十分発揮せねばならない。
そのため、敦賀市議会は、議員及び職員が人格を尊重し、相互理解を深め、良好な環境を確立することで、地方自治の本旨に基づく互いの役割を十分発揮することができるよう、ハラスメントの防止及び排除に最大限努めることを決意し、この条例を制定する
続いて、請願第2号「パレスチナの恒久停戦のための積極的外交活動を日本政府に要求する意見書の提出を求める請願」について、審査を付託された総務民生常任委員長からの報告に続き、討論、採決した後、原子力発電所特別委員会・新幹線開業後まちづくり特別委員会からの中間報告がされ、閉会となった次第。
なお、請願に関して、イスラエルとパレスチナ自治区における問題は、報道などで見聞きする無惨な殺戮による民の犠牲を思うと胸が裂ける思いであり、個人としてはこの問題をはじめ、全ての紛争に対する即時停戦や終戦、そして恒久的平和を求めるところ。
請願提出者の思いは重々受け止めるものの、一方、ユダヤとパレスチナ及びその周辺諸国との因縁は3000年以上に亘って続いており、歴史的に見ても非常に複雑な問題となっていることや、そもそも外交は国の専権事項であること、さらには、我々が知り得る現地あるいは水面下を含めた日本外交の情報すべてまでを到底把握できない中で、この件に関して“地方議会として”公的に国に意見することによって、どの方面に、どの程度の影響を及ぼすのかを見通すことは非常に不明瞭かつ困難であり、“議会人”として、軽々に意見すべきではないとの考えのもと、本件の採択に反対した次第です(採決の結果、賛成少数で不採択)。
こうして4年任期折り返しの定例会が終わりました。
何かと気忙しい日が続く中ではありますが、一日一日の積み重ねを大切に、引き続き活動にあたってまいります。

【閉会後の本会議場。次の定例会は9月8日(月)から。】






