2024年11月21日
「持続と継承」を考える議員説明会
昨朝は、青い空と青い海のロケーションの中、名子(西浦)にて活動。
11月15日開催の敦賀市原子力発電所懇談会にてあった「規制委から非常に厳しい結果が示されたが事業者としてしっかり取り組んでほしい」と、今後の地域住民への訪問対話活動の中で「再申請を目指し、再稼働する意思をアピールする」との日本原電の姿勢を支持する声を思い返しつつ、発電所に向かう方々に感謝を込めてご挨拶しました。
また、のぼり旗を掲げる国民民主党の関係では、いわゆる「103万円の壁」引き上げについて、令和7年度税制改革の中で「議論し引き上げる」と明記されることになりました。
懸念の声がある地方税収の点に関してはまた別に述べたいと思いますが、30年もビタ一文動かなかった政策が動いたのは、国民民主党に一票を投じていただいた皆さんのおかげ。
まだまだ予断は許しませんが、ひとつ皆さんの一票で政治が動くことが証明されましたので、引き続きのご理解と後押しをお願いいたします。
【辻立ちポイントからの眺め。この景色のように、政治も政策議論もクリアでなければと。】
さて、敦賀市議会の方は昨日午後、議員説明会を開催。
①文化財センターの整備、②W-PPP(ウォーターPPP)の2件について、それぞれ教育委員会、水道部より説明を受けました。
以下、概要のみ記載いたします。
【ペーパーとタブレットを併用しての説明会】
①文化財センター整備
◉平成12年に文化庁より「出土品の保管に関する基準」が通知され、結城町に「文化振興分室」を開室し、出土品の整理、保管展示をしてきたが、平成30年度までに、基準に沿った保管ができないほど出土品が増加(約2000箱)。
◉旧葉原小の博物館資料も歴史・民具資料の展示、収蔵スペースがなくなったことから、上記の埋蔵文化財を含め、整理、保管、活用、さらには市民団体と連携し、新たな「敦賀の宝」を発掘、発信すべく、総合的な文化財センターの設置を検討。
◉元咸新小学校敷地北側に配置、既存資料を収蔵でき且つ同数以上の空きがある収蔵庫を有するとともに、作業場、研修室、書庫・閲覧室、学芸員の常駐事務所などの機能を持つセンターを設置する旨、基本設計。
◉令和9年夏休み明けに予定されている(同敷地内に建設予定の)「給食センター」稼働開始までに、文化財センター建設工事を完了するスケジュールとしている。
②W-PPP(ウォーターPPP)
◉まず、W-PPPの「PPP」とは「パブリック・プライベート・パートナーシップ」の頭文字を取ったもので、意味は「官民連携」。行政と民間が連携して公共事業に取組む事業化手法のこと。
◉さらに「W-PPP」とは、「包括的民間委託」の一種。水道、工業用水道、下水道について、PPP/PFI推進アクションプラン期間(R4〜R13)において、コンセッションに段階的に移行するための官民連携方式(管理・更新一体マネジメント方式)を公共施設等運営事業と併せて「ウォーターPPP」として導入拡大を図るもの。←単なる民営化ではないことに留意
◉上下水道事業は、24時間365日稼働するネットワーク型インフラであり、高い持続可能性が求められる中、他自治体と同様、敦賀市においても人口減少や未普及人口への対応、老朽化・更新、災害対策など多くの課題があり、料金収入の減少や職員数減少など、今後、将来に亘り持続は可能なのかという局面にあたっている。
◉今後は特に、人材のリソース不足が大きな課題になるが、包括委託の拡大による対応ではコスト増となることや人材不足の課題は民間も同じであることなど(他にも複合要因あり)から、事業スケールの確保、長期契約(民の雇用確保)、性能発注等の要件を備えた官民連携の枠組みである「W-PPP」導入を検討。
◉国レベルでも「W-PPP」の導入が大きな動きとなる中、令和6年のモデル都市に敦賀市が選定され、「複数事業のハンドリングによる分野横断型ウォーターPPPスキームの検討」を行なっている。
◉モデル都市業務は、プレサウンディング調査を踏まえ、今年度末に調査取りまとめを行うとともに、ロードマップにおいては、現在の事前検討の後は、導入可能性調査等→事業者募集・選定→契約・引継ぎへと進むことになる(この間、最低3年程度以上を要する)。
◉水道部としては、ひとつづつ慎重にステップを踏みながら進め、令和10年度からのW-PPP事業開始(10年間)に向け、検討を進めていく。
概略説明は以上となります。
なお、2件ともに、26日開会の令和6年第4回(12月)定例会に補正予算案として計上されているため、事前審査に当たらないよう質疑がされましたが、それぞれ、現在の課題にいかに対応していくかに加え、歴史・文化も上下水道事業も、分野は違えどキーワードは「持続と継承」と考えるところ。
そうしたことも念頭に、自身としては俯瞰的思考で対応していく所存です。