2024年12月20日
「出前議会報告会」にて敦賀市防災士会の皆様と語らう
11月15、16日にブラザ萬象、市立図書館それぞれにて集合型での報告会を開催した敦賀市議会。
この取組みは今年で15年目を迎えるとのことでしたが、ここ3年は、集合型に加え、市内の団体にお声掛けし、こちらから出向いての「出前報告会」を開催しているところ。
議長を含む、22名の議員が3グループに分かれて対応しており、昨晩は松原公民館にて、「敦賀市防災士会」の皆さんにご報告する機会をいただきました。
防災士会さんの出席者は11名。
私はこの日のメンバーであり、副議長ということで、冒頭ご挨拶をさせていただいた後、第1部では、今年行われた定例会の中から、 予算決算常任委員会で審査した市の予算と決算のトピックスや総務民生常任委員会で審査した条例の一部改正についての審査経過について。
また、議会運営委員会からは、当議会において取り組んでいる議会改革の内容(タブレット導入や委員会のインターネット中継検討)、令和6年第3回(9月)定例会で議員から提出のあった議案「敦賀市議会ハラスメント防止条例制定の件」についての審査経過をご報告。
第2部では、集合型からを通じて共通テーマとしている、「みんなで考える敦賀の防災」について意見交換した次第です。
【会場に写し出されたパワーポイントの画面】
報告会では、こちらからの報告に対しても積極的にご質問をいただいたうえ、意見交換の場では、元日の能登半島地震の経験や日頃の活動などを踏まえた貴重なご意見、提言を頂戴しました。
以下、ご意見のいくつかをご紹介いたします。
◉能登半島地震の経験から、市民の災害に対する意識は高まっている。
◉今年、防災訓練を実施した地区は9箇所。防災士会では訓練マニュアルを作成し、各地区に開催を呼び掛けるものの、乗ってきてくれない状況もある(区長さんの意識かと)。
◉北地区では地区防災計画を策定するなど、新たな取組みも進んでいる。
◉他の自治体にある、災害体験や防災意識高揚を図る機能を有した「防災ステーション」を敦賀でも設置して欲しい。
◉観光分野に市内の高校生が参加しているが、防災に関しても意識が高まるような取組ができないか。
◉防災研修や防災士の自己研鑽などに対する助成金を復活して欲しい。
◉実際に災害発生した想定で「本気のシュミレーション」が必要。行政・地域住民参加のもと、本当の動きを確認すべき。
このように、専門的立場からのご意見に私自身も「なるほど」と聞き入ったところですが、出席された各議員からも議会の取組や行政の対応などについて紹介もし、大変有意義な場であったと感じた次第です。
敦賀市防災士会の皆様におかれましては、今回快く参加いただいたことに感謝申し上げるとともに、日頃より防災行政に多大なるご協力をいただいていること、防災力・防災意識向上に向けた活動を実践されておられることに心から敬意を表する次第であり、今後引き続いての連携をお願いしたところです。
また、最後に会長さんより、「こうして直接、色々な話ができて本当に良かった」とのお声掛けをいただきました。
話は変わり、昨日は福井県あわら市議会12月定例会の最終日において、2区長会の陳情や市民アンケート結果を踏まえて提出された、議員定数を2人減(16→14)とする条例改正案が議員発議で提出され、議長を除く15人による採決の結果、賛成7人、反対8人で否決したとのニュースがありました。
これにより、来年6月予定の市議選は現状の16人で行われるとありましたが、敦賀市議会では前期、市区長連合会からの請願も踏まえ、24人から2人減の22人に定数削減したところ。
定数に関しては、議会として「明確な考え」を持つべきとし、以下リンクに示す経過をもって現定数となっています。
→議員定数に関し、「削減数」と「明確な基準」を委員会確認(2021年10月21日ブログ)
とはいえ、「削減」を求められる背景にあるのは「いらない議員がいる」と思われているからであり、これに対しては、削減するしないに関わらず、議会あるいは議員一人ひとりが重く受け止めなくてはならないこと。
先ほどの防災士会会長さんからの感想にあったよう、まずは議会が何をしているのか、個々の議員の活動や考えを可能な限り広く知っていただくこと、市民の皆さんの声をひとつでも多く聞き、改善や政策提言につなげることで、議会の必要性や多様性をご理解いただくことにつながるものと考えるところ。
改選して間もなく任期も折り返しを迎えますが、自分自身、選挙で負託を受けたあの時の思いを忘るることなく、敦賀市議会の一員として役割を果たす所存です。