2025年3月25日
「再審法改正」は今国会で成立を
3月23日(日)に行われた地方議会議員選挙では、以下の国民民主党公認候補が当選。
【茨城】北茨城市議会議員選挙
今井 路江(公認・現職)
滑川 宗宏(公認・新人)
【東京】小金井市議会議員選挙
天野 佳奈(公認・新人)
【静岡】静岡市議会議員選挙
杉山 真裕子(公認・新人)
堀池 昂平(公認・新人)
【長崎】諫早市議会議員選挙
橋本 裕太(公認・新人)
北茨城市議会ではワンツーフィニッシュ、小金井市議会では2位に大差をつけてのトップ当選など、いずれも上位当選を果たしており、候補者ご本人ならびに陣営の皆様にお祝い申し上げるとともに、国民民主党への期待と多大なるご支援をいただいたことに感謝するところです。
昨朝は、いつも通り街頭に立ちましたが、自身の選挙を思い返しつつ、当選した時の初心忘るべからずと、今一度肝に銘じ活動にあたった次第です。
【地方選の結果を嬉しく思いつつ、「勝って兜の緒を締めよ」。日々精進あるのみです。】
さて、話は変わり、「やっぱりそうだよな」と感じるのは、先の3月定例会で審議した陳情第2号「刑事訴訟法の再審規定(再審法)の改正を求める意見書の提出を求める陳情」の件。
所属する市民クラブは、これに原案賛成したものの、結果、賛成少数で「不採択」となった訳ですが、3月18日付の産経新聞社説<主張>では、『再審法改正 今国会成立の機を逃すな』のタイトルにて、以下の考えが綴られていました。
以下、概要抜粋。
与野党から全国会議員の半数超の約370人が名を連ねる超党派の国会議員連盟(会長・柴山昌彦元文部科学相)が、再審を規定した刑事訴訟法の改正案の今国会での上程、成立を目指している。
一方、刑訴法を所管する法務省は、再審制度の見直しについて28日に法制審議会に諮問すると鈴木馨祐法相が発表した。
再審見直しは、袴田巌さんの再審無罪判決で動いた。死刑確定囚だった袴田さんの再審無罪が出るまで逮捕から58年、最初の再審請求から43年を要した。無罪に結びつく証拠が検察から開示されるまで30年近くもかかった。開始決定が出ても、検察が抗告し、長期化した。
これを踏まえ再審見直しの最大論点は「証拠開示の制度化」「検察官抗告の禁止」だ。異常なまでの手続き長期化と証拠開示の困難を考えると、この対策を具体的に示す議連案を優先することが公益にかなうだろう。議連の議員立法により再審制度を見直すべきだと考える。
袴田さん再審無罪後に再審開始が決定した、福井の女子中学生殺害で服役した前川彰司さんの再審公判は即日結審し、無罪が濃厚だ。熊本の松橋(まつばせ)事件(平成31年3月に再審無罪確定)では、検察の「証拠隠し」が裁判所から賠償を命じられた。
被害者救済の動きは急だ。それだけに、議連には改正案を今国会で確実に成立させてほしい。今を逸すれば再審見直しは再び後退しかねない。
<引用終わり>
陳情で求められていたことは、社説にある「最大論点」と同様であり、当会派が討論で述べたことは間違ってなかったと思うところ。
※賛成討論の内容は、以下の過去ブログをご覧ください。
→2025年3月19日ブログ「令和7年第1回(3月)敦賀市議会定例会が閉会」はこちら
なお、社説の結びには、「内閣府の世論調査では、死刑制度容認は83%だ。冤罪(えんざい)で執行されるような事態があっては、制度は崩壊し、国民を裏切る。民意に沿うため冤罪を防ぐ方策が再審法改正なのだ。議連と国会は急がなくてはいけない。」。
再審法改正に向け、敦賀市議会から後押しできなかったことは誠に残念でありますが、法改正はもはや急務であり、今国会にて成立することを切に願う次第です。