「令和の所得倍増計画」と「物価目標0%超」

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季節の移り変わりを楽しむ余裕を…。
 
と、いつも言いながら忘れてしまってましたが、二十四節気では昨日から「寒露(かんろ)」に入りました。
 
「晩秋から初冬のころに降りる冷たい露」の意味のとおり、最近は特に朝晩は冷え込みが増していて、一日一日と深まる秋を感じられる時季となりますが、本日は、敦賀市議会の令和6年第3回(9月)定例会の最終日。
 
秋を楽しむ余裕は先送りし、最後まで慎重審議にあたる所存です。
 
さて、本日国会では、石破首相と野党党首との党首討論の後、衆議院が解散する運びとなっていますが、これを前に選挙戦に向けた各党の選挙公約が発表されているところ。
 
昨日は、国民民主党と立憲民主党が発表し、ざっと政策を見比べてみましたが、従前から異なるエネルギー政策に加え、経済政策でも大きく異なっています。
 
立憲民主党の最たるは「物価目標『0%超』」で、現在2%前後の物価上昇率を0%近傍までに抑え込むためには、追加の利上げをはじめ、かなりのタカ派的な金融政策が必要。
 
また、一番問題だと思うのは、1997年以前顕著だった「賃金と物価の相関」が2014年以降復活していて、相関係数は0.9を超えており、その中で、物価目標をゼロにするということは賃金上昇率もゼロにするとなり、立憲民主党は賃上げや経済成長を諦めたのかとの指摘もあるところ。
 
また、「最低賃金1500円」に関しては、物価の上昇を政策的にゼロにするということは、賃上げ分も含めた価格転嫁を認めないということであり、その上で、無理に最低賃金を1500円にすれば、企業(特に中小)の経営は圧迫されて倒産・廃業が相次ぐことが予想されるなど、政策的整合性がとれていないように思います。
 
一方、国民民主党は先日来ご紹介しているとおり、一番には、賃上げやインフレ、円安で増えた税収を減税や社会保険料の軽減、生活費の引き下げで国民の皆さんに還元し、「手取りを増やす」とした上で、大項目として、
 
 1.給料・年金が上がる経済の実現
 2.自分の国は自分で守る
 3.人づくりこそ、国づくり
 4.正直な政治をつらぬく
 
の4本柱を掲げています。
 
政策スライドをご覧いただいた方が分かりやすいと思いますので、以下に掲載いたします。
 






 
さらに詳細な政策内容は、以下リンクよりご覧ください。
※上記スライドの後に、文章での記載されています。
 
 →国民民主党「政策パンフレット2024」はこちらから
 
なお、「2.自分の国は自分で守る」では、原子力発電所の建て替え、新増設と同時に火力発電の高効率化を挙げているのは〝現実路線”の国民民主党ならではの部分。
 
また、細かいところですが、原発ではなく「原子力発電所」、火力ではなく「火力発電」と略さず記載されていることに、現場への深い敬意とともに、言葉ひとつにも拘りをもって作成されたものと感じた次第です。
 
やまたけは、単に所属政党びいきだと思われるかも知れませんが、一度、他党との政策と見比べてみてください。
 
国民の懐を豊かに、そして将来に向かって日本が成長していくために何が必要か。
 
ポピュリズムに走ることなく、地に足のついた「現実的」な政策を掲げているのはどの政党か。
 
先の経済政策ひとつとっても大きく異なりますので、是非とも皆さんの目でお確かめいただけますようお願いいたします。