「人道の港敦賀ムゼウム」が本日リニューアルオープン!

ブログ まちづくり

本日11月3日は、国民の祝日「文化の日」。
 
この11月3日、実は日本国憲法の公布日でもあり、本来であれば「憲法記念日」となってもおかしくないところ、明治天皇の誕生日を祝う「明治節」であったこととの関係性(憲法記念日と重ね合わせることによる天皇の影響力)を懸念した当時のGHQが認めず、平和と文化を重視している日本国憲法に因み、新しい名称として「文化の日」を採用したと言われています。
 
そのような生い立ちも踏まえつつ、本日皇居では、天皇陛下から文化勲章が贈られる文化勲章授与式が催される訳ですが、一方、海外に目を移すとアメリカでは世界が注目する大統領選挙の投票が日本時間の3日夜から始まります。
 
最終盤にあたるこの週末もトランプ大統領と民主党のバイデン氏はそれぞれ激戦州などを回って訴えを行い、このうちトランプ大統領はこれまでで最も多い1日に5つの州で演説を行うなど、激しい戦いが続いているとされています。
 
また、両陣営の対立は激しさを増し緊張も高まっていて、先週、南部テキサス州の高速道路を走行していたバイデン陣営のバスがトランプ大統領を支持する旗を掲げた車数台に囲まれ、集会の中止を余儀なくされたことや、首都ワシントンなどでは、商店やビルの窓ガラスを木の板で覆う作業が行われるなど、3日の投票日を前に混乱に備える動きも出ていて、民主国家アメリカにあって、極めて物騒な様相を呈してきています。
 
言わずもがな、この選挙によって民主党、共和党どちらの候補が勝利するかは、経済的にも安全保障においても緊密な連携を図る日本にとって極めて重要な問題であることから、今後もしっかり見守っていきたいと思います。
 
さて、話しを身近なところに戻します。
 
こうした様々な意味合いや環境にある11月3日ですが、敦賀では「人道の港敦賀ムゼウム」が、いよいよリニューアルオープンを迎えます。
 

【リニューアルオープンを待つ「人道の港敦賀ムゼウム」(写真は10月14日のもの)】
 
コロナ禍で海外からの要人をお招きすることは叶わなかったものの、聞くところによると式典には5ヶ国の大使館の方が来られるようであり、世界と繋がる人道のエピソードを改めて共有することが出来ればと思うところであります。
 
本日は10時からのオープニングセレモニーの後、12時より一般開放スタート、さらに午後からは、きらめきみなと館でのシンポジウム、金ヶ崎緑地や近隣では8日に掛けて「人道の港国際文化交流ウィーク」(飲食や音楽祭)が催されるなどリニューアルオープンを祝い、人道や平和を考える種々イベントが開催されます。
 
そして、本日夜からは、もはや敦賀の代名詞ともなっている「ミライエ」が点灯となります。
 
実はこのムゼウムに関しては、国の事業とも絡めつつ建設するか否かの段階から議会では賛否が分かれ、今でも人道教育なのか観光なのかとのそもそも論理があったりもするなど、紆余曲折があった訳でありますが、私にとっては、議員になった時には建設することが決まっていたことから、この国際交流・交通の要衝であった敦賀だからこそあった、ポーランド孤児やユダヤ難民が「ヘブン」に到着した港まちの事実のエピソードを、まず敦賀市民の皆さんに知っていただきたい。
 
そのうえで、より多くの人に見てもらいたい、知ってもらいたいとの思いであり、その結果、市民の郷土愛やシビックプライド、市外の方から見た敦賀の印象や存在価値向上につながればと考える訳であり、「誘客」や「観光の受け皿」とは感覚が少し違うのかなと、今もそう思い行動しているところです。
 
話しをさらに冒頭まで戻しますが、「文化の日」の意味は「自由と平和を愛し、文化を進める」です。
 
「人道の港敦賀ムゼウム」のリニューアルオープンを今日とした意味合いを噛み締め、100年前にこの地であった歴史事実を思い起こしながらセレモニーに出席してきたいと考えます。
 
ブログをご覧になられた皆さんも是非、金ヶ崎に足を運んでいただけたら嬉しく思います。