2025年1月18日
「二十歳の集い」でお伝えした「政治の役割」
昨日の産経新聞。
阪神大震災で最愛の母を亡くした落語家の桂あやめさんの話が掲載されていました。
◉深い悲しみから、自身をすくい上げてくれたのは「笑い」だった。震災5カ月後に神戸で開いた落語会で、超満員の会場に響いた笑い声が今も耳に残る。「しばらく笑うことは不謹慎だという空気がありました。でも『笑って立ち直る』も、私は正解だと思う」
◉当時はテレビもバラエティー番組を控え、社会に「笑ったらあかん」という空気があったんです。でも来てくれた神戸のお客さんたちはきっと、ずっと笑いたかったんやと思います。震災という非日常の中で「笑う」という日常を取り戻すためにも。
◉震災で神戸の人は深く傷ついた。私も元気でいる母の夢を見て、目が覚めたときに何度も号泣しました。でも、神戸には自分の被災体験を面白く語る人がいっぱいいました。辛い経験を笑いにかえて話すことが自分の救いになることもあると思う。
そして、結びには、「震災から30年。だんだん遠いものにはなっていくけれど、その日がくるたびに思い出すことがあります。私は母を思い、そして落語という人を笑わせる仕事をしていてよかったなと思うんです。」と。
ご自身が被災者だからこそ言える言葉なのかもしれませんが、悲しみを乗り越え、立ち上がる人間の力、源泉とは何かを考えさせられたところ。
阪神淡路大震災から30年が経ちましたが、周年の日にこうした思いを人々の胸に留め置くことが、震災を風化させないことにつながるとも思った次第です。
さて、そうした心境のなか、昨日は東洋紡労組敦賀支部「二十歳の集い」、F-top21議会報告会、連合福井嶺南地域協議会敦美地区「2025新春の集い」に出席し、働く仲間の皆さんと大いに連携を図ることができました。
昨年もお声掛けいただいた「二十歳の集い」では、二十歳を迎えた24名の組合員さんに対し約30分間、政治に関しお話しする機会を頂戴し心から感謝。
【労組旗が掲げられた会場の様子】
私からはまず、二十歳になられたことへのお祝いを申し上げたうえで、パワーポイント資料をもとに、①敦賀市のトピックス、②自身の活動、③政治に求められること、④二十歳の皆さんに期待すること の順に自分なりの考えと思いを伝えました。
なるべく身近に感じる話題を噛み砕いてと意識しお話ししましたが、少し難しい部分もあったかと反省。
とはいえ、この30年で変化した数値(以下参照)も紹介したうえで、このままの状況が続けば私たちの暮らしや日本はどうなるのかと問題提起し、各級選挙の投票率の低さからも、若い世代の皆さんが政治に参画する意義については分かっていただけたのではと。
【平成の30年で苦しくなった国民生活(各種データをもとに国民民主党が作成した資料)】
このような場を機に、政治に対する意識や関心が少しでも高まればと思うとともに、最後は、自身も大事にしている言葉を伝え、若い皆さんの今後さらなる飛躍を祈念する旨エールを送った次第です。
【これからの人生をどう生きるかは自分次第】
その後は、プラザ萬象で開催された「F-top21議会報告会」にて、推薦議員団として北川博規県議に続き、私からも活動報告。
続いて、連合福井嶺南地域協議会敦美地区「新春の集い」では、参加された各産別労組のテーブルを回り(昨日は全テーブル回れました)、ご挨拶と意見交換。
まちづくりのこと、意外やふるさと納税の状況についてもご質問があり、敦賀市の状況をお伝えするなど、日頃疑問に思われていたことについてお話ができ、私にとって大変有意義な場となりました。
少子高齢社会という大きな流れから来る、各産業ともに人手不足、担い手不足等の課題が顕著化する中にあって、連合が掲げる「働くことを軸とした安心社会の実現」は不変のものと思うところ。
先ほどの「二十歳の集い」で若い皆さんにお伝えした“古からの政治の役割”は、
・自分の国(まち)は自分で守る
・業を興し民を豊かに
・国(まち)づくりは人づくり
・国民(市民)に寄り添う政治
これらの基本的考え方を胸に、働く仲間の皆さんの声をしっかりお伺いしながら、本年も活動にあたってまいります。